今回の旅で印象に残った神社は、まず弟お勧めの大神神社である。大和国(奈良)一宮である大神(おおみわ)神社は、御神体が三輪山(467.1m)という山そのものになっているので、拝殿しか存在しない。三輪山は、円錐形のなだらかな傾斜の山で、縄文もしくは弥生時代から崇拝の対象となっていたとされる。古墳時代に入ると、山麓には次々と大きな古墳が作られた。崇神天皇陵や景行天皇陵とされる古墳があり、さらに箸墓古墳は、最近では卑弥呼の墓ではないかといわれている。また、大神神社は、日本でも最も古い神社の1つと考えられている。
これが拝殿。拝殿の裏には三ツ鳥居があり、社務所に頼めば見せて貰える。
境内にある摂社の磐座(いわくら)神社。三輪山の麓には辺津磐座(へついわくら)と呼ばれる、神が鎮まる岩が点在しており、これはその一つ。社殿がなく磐座を神座とする形が原始の神道の姿を伝えている。
摂社の狭井神社。御神水の湧き出る薬井戸がある。三輪山に登りたい場合は、ここで許可を得て、白い襷(たすき)をかけて登る。
登り口。これより一切の写真撮影、火の使用、飲食は厳禁とされている。下山以降も、山中の情報を他人に話すのは慎むのがマナーとされている。
今回は、時間の都合で登ることは出来なかったが、この神秘の山への登山、次回は是非挑戦してみたい。

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