9月8日〜9日にかけて、長野県は伊那市高遠町の山中にある千代田湖キャンプ場で開かれたちいさないのちの祭りという野外イベントに出掛けた。祭りは11日までなのだが、土日しか休みでない身にとっては参加が厳しいと断念しかけていたのだが、連れ合いが「少しでも顔を出してみたい」というので出掛けることにした。会場の千代田湖キャンプ場は、新宿区の持ち物らしいのだが、7〜8月以外は管理人がいないので、「節度を持ってご自由にお使いください」状態になっているという不思議な穴場。伊那市の南に隣接している大鹿村のコミューンの人たちが深く関わっているらしい。
テント場からメイン会場を眺める。
藤野電力の活動でも知られるようになった、太陽光ミニソーラーパネルを使った携帯電話の充電所(この会場ではいかなる携帯電話も電波が届かないのだが)。
リニア中央新幹線は、現在の計画では南アルプスを通るルートになっていて、この図のように大鹿村も通過する。藤野の南部も通過するため、連れ合いもリニアの問題には関心があり、大鹿村の人とも話し込んでいた。
ちいさないのちの祭りでは、原発のことも大きなテーマだが、リニアのことも大きく取り上げられている。
この神輿は? まさにいのちの祭りか。
2日目夕方。京都から来られたジャーナリスト守田敏也さんのトーク「大震災以降の日本で生きるには」。守田さんの話は、山梨県富士吉田市で開かれた浜岡原発に反対する集会で1度聞いたことがあったが、とても博識で話も面白くて分かりやすい。機会があれば是非とも聞いてみることをお奨めする。ブログも必読である。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011
アーティストでちゃんと聞いたのは、大鹿村若手のレゲエバンドのANBASSAとスピリチュアル歌謡の山根麻以くらい。出店も全部は見られなかったが、いるだけでとても楽しかった。まだまだいたかったのだが、やむなく2日目夜に退散。これは最後の写真、本部受付付近。
本日は、9.11。そして3.11から1年半。本日、「福島県民健康管理調査」の検討委員会で、18歳以下の子ども1人が甲状腺がんにかかったとの報告。調査主体の福島県立医大の鈴木真一教授は検討委で「チェルノブイリ原発事故でも甲状腺がんが見つかったのは最短4年。福島では広島、長崎のような外部被ばくや、チェルノブイリのような内部被ばくも起きていない」と述べ、福島第1原発由来の放射線の影響を否定した。
私達の生きるこの現実が、今一体どうなっているのかを踏まえ、さらにこの現実を変えていかないと、未来は決して見えて来ない。生き抜くための力を、このちいさないのちの祭りで貰って帰途に着いた。

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