うちの近所の枯れ木に食べられそうな茸が生えていた。見て見ると、榎茸(えのきたけ)ではないかと思われる。写真のように、栽培のものと野生のものと見かけが全く違っているが、冬に生えていること、柄が中空であることなどから判断し、試しにちょっとお吸い物にしてみたが美味であり、体調も悪くはならなかった。少なくとも毒茸ではなかった。個人的には榎茸だと確信している。
しかし、本当は野生の茸は別の理由で食べない方がよい。
「(山梨)県は23日、鳴沢村1産の野生キノコから食品衛生法の基準(1キロ当たり100ベクレル)を超える同360〜150ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。県産農産物から基準を超える放射性物質が検出されたのは初めて。
県によると、同村など3町村で今月採った各種キノコ6検体を検査。同村の「ショウゲンジ」から同360ベクレル、「シロナメツムタケ」から同150ベクレルを検出した。「カヤタケ」など3検体は基準以下の同45〜18ベクレルで、残る1検体は不検出だった。昨秋の検査でも野生キノコから同100ベクレル超を検出したが、当時の国の暫定規制値(同500ベクレル)は下回っていたという。(毎日新聞2012年10月24日)」。
茸は放射性物質を吸着することで知られている。野生はもとより、原木産茸や、屋内で栽培されたものからも放射性物質を検出することがある。鳴沢村と言えば富士山麓で、藤野よりは汚染は少ないだろうと個人的には思っていたので、このニュースを知ってびっくりした。
出所の分かっているもの以外はなるだけ茸は食べないようにしているのだが、それも寂しい話であり、味見程度ならと思って今回は食したのだが、原発事故から1年半以上経過してこの状況とは予想以上である。

1