世間はゴールデンウィーク真っ只中だが、仕事はカレンダー通り。どこへ行っても人込みだろうと覚悟していたが、以前から行ってみたかった埼玉県の盆栽村を訪れることにした。ゴールデンウィーク中は大盆栽まつりということもあり、相当な人出が予想されたので、朝早く出かける。
盆栽村とは、埼玉県さいたま市北区盆栽町にある盆栽業者と愛好家が集まる地区である。元々は、東京は小石川周辺の盆栽業者達が、関東大震災を機に、都会から離れた盆栽栽培に適した場所として形成してきた。2010年には大宮盆栽美術館もオープンし、年に1度、この時期に地元の盆栽園のみならず全国から業者が集まって市が立つ。
通りの両側で盆栽即売会が開かれている。つつじなどの植え込みの上に棚を架けている。
これが盆栽美術館。
展示品の極一部に限り、写真撮影が許されていた。これは蝦夷松の寄せ植え。
黒松。
根張りが見事な獅子頭(もみじ)。
幹の迫力が凄い黒松。
各盆栽園もなかなか凄かったのだが、写真撮影禁止のため、興味を持たれた方は直接足を運んでいただきたい。色々見てみたが、伝統を維持しようという盆栽園や、伝統の中に革新を図っていこうという盆栽園や、違いがあって興味深かった。
伝統の中に革新を求めていこうという盆栽家が、近所の小学校で盆栽を教えており、これはその作品群。
盆栽というと、金と時間のある人しか出来ない趣味というイメージだが、それはそれとしてありつつ、もう少し敷居を低くしていこうという動きが感じられた。
兎も角、見るだけでも朝から晩までかかる。さすがは日本屈指の盆栽郷であった。

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