「最近山登ってないなー」と時々思うのだが、うっかりしていてもう新緑の時期になってしまっていた。手軽に行けて、あまり植林もなさそうなやまというと、どこだ? お隣、山梨県上野原市の権現山(1311m)に登ることにした。
権現山は、上野原市の山の中では一番奥深いところにあり、アプローチ困難かと思ったが、最短ルートを発見した。和見棚頭林道で雨降山真南から1時間半で登るルートである。登山口には、自転車で林道を登ってきて、休憩をしているグループがいた。
新緑の山登りはとても気持ちよい。印象派の画家達は、この光具合を表現しようとしたのかな、などと考える。
そして気が付けばお約束の富士山。
あまり登山者はいないのではと思っていたのだが、あにはからんや、団体を含めて20名はすれ違ったか。そして、山中で自転車を走らせている一団にも! よく見ると、先程の自転車の人達である。私と同じルートを担いで登ってきたらしい。以前に、奥多摩と大菩薩峠で山自転車の人達に遭遇したことあるが、あんまり登山者が多いところには来ない。他に、ラジオをずーっと大音量でかけて登っているお爺さんとか。私も含めて、「ここではあんまり人に会わないのじゃないか」と考えた人達が押し寄せて、逆に大人数になっているんじゃないか?
山頂直下の大ムレ権現。中には王勢籠神社とある。祭神は日本武尊。その昔、この神社のお祭で、山頂に公認の賭場が立ったとある。岩盤の上に立っており、原初の胎動を感じるような神秘的な雰囲気がある。
山頂。素晴らしいとしか言い様がない眺め。北は雲取山から甲武信ヶ岳を望める。
南は富士山。
天気にも恵まれ、素晴らしい体験をすることが出来た。

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