本日は、本来ならば昨今の情勢を鑑みて、横浜・臨港パークにて開催される憲法集会に一家で参加の予定であったが、連れ合いの体調不良で断念。静養を優先した。
そこで、急遽であったが、本年3回目の山登り。気軽に登れて山が楽しめる場所を登山地図とにらめっこして探した結果、西丹沢の菰釣山(1379m)に登ることとした。家から約1時間の林道終点よりさらに1時間ちょいで山頂に立つことが出来る。避難小屋もあるような場所なので、本来ならば縦走すべきところだが、ちょっとだけでも山気分を味わうことが出来た。
しかし、世間はゴールデンウィーク真っ只中。道志路周辺のキャンプ場は満員となっているところが多い。林道手前に路の駅「どうし」があるが、余りに混雑のため、道路も渋滞していた。菰釣山は、本来ならば静かな山歩きが楽しめるエリアではあるが。。
林道終点より、沢沿いに登る。沢は、次第に涸れてくる。新緑が目に眩しい。
40分ほど登ると、立派な避難小屋が現れた。子どもが大きくなったら、こういう場所に一緒に泊まってみたい。
丹沢自体がそうなのだが、菰釣山は、橅(ぶな)の山としても有名である。
山頂までは、とても静かな山歩きを楽しめたのだが、これが山頂である。狭いが、40人位はいただろうか。さすがゴールデンウィーク、どこへ行っても混んでいる。ちなみに30人位は、就学前の子どもと親のパーティー。子ども会か保育園、幼稚園系?
橅に蔦が絡まって大変なことになっている。
山頂直下の橅の見事な大木。
ちなみに、橅とは、木偏に無いと書くが、材は木目が通らず、腐りやすく、狂いやすいため価値が低く見られ、このような文字とされた。ちなみに、日本で作られた文字である。
さらに調べてみたところ、橅は成長するに従って、根から毒素を出すため、一定の範囲に一番元気な木だけが残り、残りは衰弱して枯れてしまうということが分かった。なんだかすごい性質を持っているが、森の女王たる風情を醸している橅林の新緑はとても美しかった。登って下って2時間半の山登りだったが、これ位ならそのうち子どもと来る事も出来るだろう。
さて、橅について調べていて、非常に興味深い話を見つけた。第2次世界大戦末期、何と軍用機のプロペラとして丹沢の橅が使われていたというのだ。役にもたたない木として低く見られていた橅が、このような形で使われていたという話を憲法記念日にかみ締めることで、憲法集会には参加できなかったが、私の立場表明としたい。

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