子育て中は、子どもが生まれる前にやっていた自分がやりたいことは横に置いておくことになる。私の場合も、好きだった山登りにも全く行けていない。子育てが楽しいので、だからどうしたということもないのだが、子どもが成長するにつれて、「一緒に山に行けたら楽しいかも」と思うこともあり、手始めに手軽に行ける場所を探してみた。
本日訪れたのは、神奈川県愛甲郡愛川町にある八菅山(225m)。中腹にある八菅神社を拠点として、修験道の拠点として栄えた場所である。縁起によると、703(大宝3)年に役小角が訪れた時に起きた奇瑞から「八菅山」と名付けられ、行基が勅願所として七社権現の寺を建立した。七堂伽藍と院坊50余が存在したという。明治維新による神仏分離令と修験道禁止により、山内に多数居住していた修験者は還俗し、山麓で帰農した。山内には修験道の遺構が多数残っている。
樹齢300年ほどの欅の前で。社叢は保たれていて、このような巨木も多い。
かなり急な階段である。
本殿。地元の人たちで奉納したのか、手作り感満載のしめ縄がすごい。
本殿まで15分ほどだが、ここからさらに15分ほど登ると展望台に至る。関東平野を見渡すことが出来、本日は横浜のランドマークタワーもよく見えた。
山頂まで30分ほどの山登り(と言えるのか)。修験道の歴史も感じながら、子どもとも一緒に来ることが出来た。展望台の下が芝生になっており、子どもも泥だらけになって滑って遊んでいた。愛川町は気軽に行ける場所なので、ここにもまた来ることになるだろう。

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