小田さんのツアーを観に行くようになって長くなりますが、そうすると盛り上がったツアー、そうでなかったツアーというのが出てきます。盛り上がらなかったツアーというのは、小田さんに責任があるわけでなくライブ自体も悪い物ではないのに、自分の気持ちが空回りしてなかなか楽しめなかったというものです。
盛り上がらなかったツアーというのは、1997年の「THRU THE WINDOW」です。その頃私は、出身大学とは別の大学院に進学したのですが、なかなか新しい環境に馴染めず、訳の分からないまま時間が過ぎていく毎日でした。足が地に着いていない、と表現しても良いかも知れません。小田さん自身が「かなりうまくいった」とのコメントを出すくらいのライブなのですが、「私はこんなところにいていいんだろうか」とか思いながら会場にいたのを憶えています。
反対に、気持ちよく盛り上がれたツアーは、2000年の「same moon」、2002年の「kirakira」です。「same moon」のときは、周囲にとやかく言われながらも諸々の懸案に自分なりの結論を出し、それに基づいて進んでいた時期です。2002年は、その後就職した会社で仕事が最高にうまくいっていた時期です。どちらも、その後落とし穴にはまったりしたのですがそれはさておき、いずれも自分の気持ちが充実していたという点で一致しています。私がライブに「入っていける」かどうかは、日常がそれなりに充実しているかどうかということに掛かってくるようです。
私の今の日常はどうでしょうか。興味のある事を扱っている職場ですし、周囲の人ともうまくやっていけてると思います。ただ、毎日が忙しくて、日々のノルマをこなすのが精一杯で、知らないうちに流されてしまっているような気がします。どんな小さな事でもいいから目標を立てて、その日をしっかり生きていこうと思ったのでした。

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