「にんげんドキュメント」、テレビに張り付いて視聴した。月曜日、職場で「昨夜は興奮してたでしょ。偶然テレビを観たんだけど」とか言われた。本当に偶然なのか(w
小田さんの「同世代に向けて歌う」ところに焦点を当てたのは、NHKらしい作り方だ。「それだけじゃないんだけど」と断っていたように、曲を作ったり歌ったりするスタンスが変わったのは他にも多くの要素が絡んでいるはずだけど、今回のツアーで客層が大きく変わって、年配の男性の姿も目立つようになったことを考えると、的を得た選択のような気がする。いずれにせよ、2000年のツアー(アルバム「個人主義」の頃)から雰囲気が大きく変わったのは間違いないだろう。そう話したら「ワインのテイスティングみたいだ」と言われた。どんな例えだ(w
今から考えると、小田さんは、ひょっとすると今回のツアーが最後になるかも知れないと覚悟していた節がある。もちろん、引退するつもりだったとか、ラストツアーにするつもりだったとか、そういうわけではない。小田さんが、そんなことを望んでいるわけでもないし、まして納得しているわけでもない。ただ、声が出なくなって前回みたいに公演をキャンセルするような事態になれば、次のツアーは無理だと、そう考えていたのではないか。同時に、これまでの流れの続きで、だらだらとツアーを行うことに抵抗もあったのだと思う。
12月に入ってから、ライブの終わりに「もっと曲をかいて、またここへ戻ってきます」と宣言したのは、次のツアーに出ている自分をイメージ出来たからだと思う。また、番組の中で「58歳はスポーツ選手の言うところの通過点ではない」と言ったのは、次の新たな目標を設定し得たからではないか。放送から1日経った今、そう考えている。それにしても、高音を出すのがあんなに過酷なことだとは… ファンが出来る事なんてそんなに無いだろうけど、せめて次のライブまでしっかり頑張って生きようと思った。

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