2020/6/7
ITで読んだ怖い話 オソロスィ〜!!!(ノll゚Д゚llヽ)
私が警備員のバイトをしていた時の話です
転属先はとあるホテルで 夜間の勤務シフトは二人でやって
ました そこで警備会社のNさんと知り合ったんですが そのNさん
が体験した話です…………

数年前 ある家電メーカーで働いていたNさんは リストラされそう
でした そして出向先の子会社から 体よく研修所に追われた
そうです
関東の某所にある 寮付の研修センターでは メーカーのリストラ
対象者が集められ PCのスキルアップを強いられました
講習と技術検定 資格取得のハードスケジュールで それをクリア
した者だけが 新たな勤務先に送られたそうです

Nさんはついてゆけず かといって退職する勇気もなく 精神的に
追い込まれた状態でした それでも土日研修所に残って 資格試験
の勉強に励んでいたと言います
管理人は別棟で生活していて 寮にはNさんただ一人 夜も更け
もうそろそろ寝ようかと思い 建物の端にあるトイレへ
日々のプレッシャーのせいで 腹下し気味だったNさんは 溜息を
つきながら便座に腰掛けました
しーんと静まり返った清潔なトイレ…………
ウォッシュレットのボタンを押し ささやかな気休めに浸っていると
トン・トン・トン
誰かがドアをノックしたそうです

Nさんは咄嗟に管理人のおじさんかと思い「入ってます」と声をかけ
ました するとドアの向こうから 明らかに管理人ではない誰かが
話しかけてきたそうです
「山○○雄さんですか?」
抑揚のない 少し甲高い感じの声がしました
「い、いや、違います」
Nさんは動転しながらもそう答えました すると矢継ぎ早に
「田○○郎さんですか?」
Nさんは思わずドアノブを固く握り締めていたそうです
なぜなら 扉の向こうに人の気配がなかったからです
「○村○明さんですか?」
(この名前はすべて仮名です Nさんはパニック状態で ある一人の
名前以外 全然覚えていないとのことです)
「M○Tさんですか?」
ドア越しに 初めて聞き覚えのある名前が告げられました
「あんた、いったい誰なんだっ!」
Nさんは恐怖に呑まれまいと 怒鳴り声をあげたそうです
「死神です」

そののっぺりした声を掻き消すように Nさんはうなり声をあげ
ながら ドアを蹴って外に出ました
「そしたらさ、トイレには、誰もいなかったんだよ」
「それって質の悪い肩たたきみたいなもんですかねえ」
私は一人でトイレに行くことを想像して 皮肉めいた口調で聞き
ました
「どうだろうね」
Nさんは感慨深げに遠い目をして言いました
「M・Tは 本社勤めしてた時の上司でね あの一年前自殺した
んだよ」
私は朝までトイレを我慢しました
http://www.genesis-ot.jp/
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私が警備員のバイトをしていた時の話です
転属先はとあるホテルで 夜間の勤務シフトは二人でやって
ました そこで警備会社のNさんと知り合ったんですが そのNさん
が体験した話です…………

数年前 ある家電メーカーで働いていたNさんは リストラされそう
でした そして出向先の子会社から 体よく研修所に追われた
そうです
関東の某所にある 寮付の研修センターでは メーカーのリストラ
対象者が集められ PCのスキルアップを強いられました
講習と技術検定 資格取得のハードスケジュールで それをクリア
した者だけが 新たな勤務先に送られたそうです

Nさんはついてゆけず かといって退職する勇気もなく 精神的に
追い込まれた状態でした それでも土日研修所に残って 資格試験
の勉強に励んでいたと言います
管理人は別棟で生活していて 寮にはNさんただ一人 夜も更け
もうそろそろ寝ようかと思い 建物の端にあるトイレへ
日々のプレッシャーのせいで 腹下し気味だったNさんは 溜息を
つきながら便座に腰掛けました
しーんと静まり返った清潔なトイレ…………
ウォッシュレットのボタンを押し ささやかな気休めに浸っていると
トン・トン・トン
誰かがドアをノックしたそうです

Nさんは咄嗟に管理人のおじさんかと思い「入ってます」と声をかけ
ました するとドアの向こうから 明らかに管理人ではない誰かが
話しかけてきたそうです
「山○○雄さんですか?」
抑揚のない 少し甲高い感じの声がしました
「い、いや、違います」
Nさんは動転しながらもそう答えました すると矢継ぎ早に
「田○○郎さんですか?」
Nさんは思わずドアノブを固く握り締めていたそうです
なぜなら 扉の向こうに人の気配がなかったからです
「○村○明さんですか?」
(この名前はすべて仮名です Nさんはパニック状態で ある一人の
名前以外 全然覚えていないとのことです)
「M○Tさんですか?」
ドア越しに 初めて聞き覚えのある名前が告げられました
「あんた、いったい誰なんだっ!」
Nさんは恐怖に呑まれまいと 怒鳴り声をあげたそうです
「死神です」

そののっぺりした声を掻き消すように Nさんはうなり声をあげ
ながら ドアを蹴って外に出ました
「そしたらさ、トイレには、誰もいなかったんだよ」
「それって質の悪い肩たたきみたいなもんですかねえ」
私は一人でトイレに行くことを想像して 皮肉めいた口調で聞き
ました
「どうだろうね」
Nさんは感慨深げに遠い目をして言いました
「M・Tは 本社勤めしてた時の上司でね あの一年前自殺した
んだよ」
私は朝までトイレを我慢しました
http://www.genesis-ot.jp/

投稿者:監督