カレンダー

2021
October
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

QRコード

過去ログ

カウンター

本日のアクセス
昨日のアクセス
総アクセス数

ブログサービス

Powered by

teacup.ブログ
RSS

診療所での宿直バイト

ITで読んだ怖い話 Σ(´Д`;;;ノ)ノ ヒョォェ────ッッッ!!!


数年前 大学生だった俺は 先輩の紹介で小さな診療所で宿直の

バイトをしていた 業務は見回り一回と電話番 あとは何をしても

自由という 夢のようなバイトだった

診療所は三階建てで 一階に受付・待合室・診察室兼処置室 

二階に事務室・会議室・炊事場 三階に宿直室があった

宿直室は和室で 襖がドア代わり 階段はひとつ 小さいとは

言っても患者のカルテやなんかは扱ってるわけで 診療所は

ALS●Kで警備されていた

クリックすると元のサイズで表示します


宿直の大まかな流れは以下の通り

夜9時に診療所に着き 裏玄関(表玄関は7時半には完全に施錠

される)の外からALS●Kの警備モードを解除する

入って見回りをして 三階の宿直室に入る 宿直室にもALS●Kの

管理パネルがあるので 入ったら再びALS●Kを警備モードに

する 警備のセンサーは一階 二階はほぼ隈なく網羅しているが 

宿直室にはないため 宿直室内では自由に動ける

管理パネルにはランプがついており 異常がないときは緑が点灯

している

クリックすると元のサイズで表示します


センサーが何かを感知するとランプが赤く変わり ALS●Kと

責任者である所長に連絡がいくことになっている ドアや窓が

開けられると警報が鳴る

部屋に着いて警備モードに切り替えれば あとは電話がない限り

何をしてもいい 電話も 夜中にかかってくることなんて一年に

一回あるかないかくらいだった

だからいつもテレビ見たり勉強したり 好き勝手に過ごしていた

クリックすると元のサイズで表示します


ある日の夜 いつものように見回りをして部屋に入って 警備モード

をつけてまったりしてた ドラマを見て コンビニで買ってきた弁当を

食べて 本を読んで 肘を枕にうつらうつらしていた

テレビはブロードキャスターが終わって チューボーですよの

フラッシュCMが入ったところだった


何気なく目をやった管理パネルを見て目を疑った ランプが赤い

今まで ランプが赤かったことなんて一度もない

え?なんで?と思ってパネルを見てると 赤が消えて緑が点灯した

クリックすると元のサイズで表示します


まともに考えて 診療所の中に人がいるはずがない

所長や医師が急用で来所するなら まず裏玄関の外から

ALS●Kの警備を解除するはずだ

また外部からの侵入者なら 窓なりドアなりが開いた瞬間に

警報が鳴るはずだ 故障だ


俺はそう思うことにした だいたい もし本当に赤ランプがついた

なら 所長とALS●Kに連絡がいって  この宿直室に電話が

かかってこないとおかしい それがないという

ことは故障だということだ そう思いながらも 俺はパネルから目を

離せずにいた 緑が心強く点灯している

しかし次の瞬間 俺は再び凍りついた また赤が点灯した

今度は消えない 誰かが 何かが 診療所内にいる

俺は わけのわからないものが 次第にこの宿直室に向かって

いるような妄想に取りつかれた

クリックすると元のサイズで表示します


慌てて携帯を探して 所長に電話した 数コールで所長が出た

所「どうした?」

俺「ランプが!赤ランプがついてます!」

所「本当か?こっちには何も連絡ないぞ」

所「わかった ALS●Kに確認するから しばらく待機していて

くれ また連絡する」


所長の声を聞いて少し安心したが 相変わらず赤が点灯していて 

恐怖心は拭い去れない

2分ほどして 所長から折り返しの電話があった

所「ALS●Kに確認したが 異常は報告されてないそうだ」

俺「そんな!だって現に赤ランプが点灯してるんですよ!

どうしたらいいですか?」


所「わかった 故障なら故障で見てもらわなきゃいけないし 

今から向かう 待ってろ」


何という頼りになる所長だ 俺は感激した

赤ランプはそのままだが 特に物音が聞こえるとか気配を感じる

ということもないので 俺は少しずつ安心してきた

赤ランプがついただけで所長呼び出してたら バイトの意味

ねえなwとか思って自嘲してた


しばらくすると車の音が聞こえて 診療所の下を歩く足音が

聞こえてきた 三階の窓からは 表玄関と裏玄関そのものは

見えないが 表から裏に通じる壁際の道が見下ろせるように

なっている

見ると 電気を煌々とつけて所長が裏玄関に向かっている

見えなくなるまで所長を目で追ってから数秒後「ピーーーーーッ」

という音とともにALS●Kの電源が落ちた

所長が裏玄関の外から警備モードを解除したのだ

俺は早く所長と合流したい一心で 襖を開けて廊下へ出た 

廊下へ出た瞬間 俺は違和感を感じた

クリックすると元のサイズで表示します


生臭いのだ 何とも言えない イヤな匂いがたちこめていた

また恐怖が頭をもたげてきたが さっき確かにこちらへ向かう

所長を見たし 1階に所長が来てるのは間違いないので 

俺は廊下の電気をつけて階段へ向かった

診療所の階段は各階に踊り場があって 3階から見下ろすと

1階の一番下まで見える構造になっている

階段の上まで来て 1階を見降ろした 1階はまだ電気がついて

おらず 俺がつけた3階の電気が1階をうす暗く照らし出している

生臭さが強くなった 1階の電気のスイッチは裏玄関を入って

すぐのところにある

クリックすると元のサイズで表示します


所長は なんで電気をつけない? 早く電気をつけて 姿を

見せてくれ!


さらに生臭くなった時 不意に一階の廊下の奥から音?声?が

聞こえてきた それは無理やり文字化すれば

「ん゛ん゛〜ん゛〜〜う゛う゛う゛〜゛ん゛」

という感じで 唄とも お経とも取れるような声だった

ここに来て俺は確信した 1階にいるのは所長じゃない

頭が混乱して 全身から冷たい汗が噴き出してきた しかし

1階から目が離せない 生臭さがさらに強まり「ん゛ん゛〜ん゛〜」

という唄も大きくなってきた

何かが確実に階段の方へ向ってきている 見たくない見たくない

見たくない!!

頭は必死に逃げろと命令を出しているのに 体がまったく動かない

ついにソイツが姿を現した

身長は2メートル近くありそうで 全身肌色というか白に近い

毛がなく 手足が異常に長い 全身の関節を動かしながら 

踊るようにゆっくりと動いている

クリックすると元のサイズで表示します


ソイツは「ん゛〜ん゛〜〜う゛う゛〜」と唄いながら階段の下まで

来ると上り始めた

こっちへ来る!!逃げなきゃいけない!逃げなきゃいけない!

と思うが 体が動かない ソイツが1階から2階への階段の半分

くらいまで来たとき 宿直室に置いてあった俺の携帯が鳴った

俺は「まずい!!」と思ったが遅かった

ソイツは一瞬動きを止めた後 体中の関節を動かしてぐるんと

全身をこちらに向けた

まともに目が合った 濁った眼玉が目の中で動いているのが

わかった ソイツは口を大きくゆがませて

「ヒェ〜〜ヒェ〜〜〜」と音を出した 不気味に笑っているように

見えた 次の瞬間 ソイツはこっちを見たまま すごい勢いで

階段を上りはじめた! 俺は弾かれたように動けるようになった 

とは言え逃げる場所などない

俺はとにかく宿直室に飛び込んで襖を閉めて押さえつけた


しばらくすると階段の方から「ん゛〜〜ん゛〜う゛〜」という声が

聞こえてきて 生臭さが強烈になった

来た!来た!来た!俺は泣きながら襖を押さえつける 頭が

おかしくなりそうだった

「ん゛〜〜ん゛〜ん゛〜〜」

もう襖の向こう側までソイツは来ていた

「ドンッ!」

襖の上の方に何かがぶつかった 俺はソイツのつるつるの頭が

襖にぶつかっている様子がありありと頭に浮かんだ

「ドンッ!」

今度は俺の腰のあたり ソイツの膝だ

「ややややめろーーー!!!!」

俺は思い切り叫んだ 泣き叫んだと言ってもいい。

すると ピタリと衝撃がなくなった「ん゛〜ん゛〜」という唄も聞こえ

なくなった 俺は腰を落として 襖から目を離すことなく後ずさった

後ろの壁まで後ずさると 俺は壁を頼りに立ち上がった 窓がある

衝撃がやみ 唄も聞こえなくなったが 俺はソイツが襖の真後ろに

いるのを確信していた 

生臭さは先ほどよりもさらに強烈になっているのだ

俺はソイツが 次の衝撃で襖をぶち破るつもりだということが

なぜかはっきりとわかった 俺は襖をにらみつけながら 後ろ手で

窓を開けた 「バターーン!!」

襖が破られる音とほぼ同時に俺は窓から身を躍らせた

窓から下へ落ちる瞬間部屋の方を見ると 俺の目と鼻の先に

ソイツの大きく歪んだ口があった

クリックすると元のサイズで表示します


気がついたときは病院だった

俺は両手足を骨折して 頭蓋骨にもひびが入って生死の境を

さまよっていたらしい

家族は大層喜んでくれたが 担当の看護師の態度がおかしい

ことに俺は気づいた なんというか 俺を怖がっているように

見えた 怪我が回復して転院(完全退院はもっと先)するとき 

俺はその看護師に聞いた すると看護師は言った

「だってあなた 怪我してうなされてる日が続いていたのに 

深夜になると 目を開けて口を開けて 楽しそうに唄を

歌うんだから


『ん゛ん゛〜ん゛〜〜う゛う゛う゛〜ん゛』て…………」


http://www.genesis-ot.jp/
7
投稿者:監督
1 | 《前のページ | 次のページ》
/1 
 
AutoPage最新お知らせ