兵庫県姫路市の船津という所に、松野正さんという方が住んでおられます。
関東から寄る辺無い異郷の地に来て就農し、野菜作りは土作りと捉えて悪戦苦闘しながら本物の野菜を作っています。
松野さんからお話を聞いてずっと気になっていた畑の土を、実は昨日、ほんの少しの時間だったのですがお時間をいただいて、実際に訪ねて見させていただきました。畝ごと発酵している土作りをこの目で確かめるともう本当に衝撃を受けました。
私の畑も目指すところは同じなのですが、土地が違えば土質も違うし、する人が違うし、見識の違いや、色々な条件が重なって現状何をしているかそれぞれ違っている訳ですが、現にこの目で2歩も3歩も先を行っている方の土作りを見させていただくと、少し自分が行き詰る様な感覚に、ついつい固まってしまう自分がいたことに気付かされます。実際に目で見て触ってみることで、またエネルギーを充填したように感じます。
この冬にも思う事を畑の一部から始めてみよう。もがかないと先には進めませんからね。
そして今日は逆に松野さんご夫妻がうちの畑に来ていただくことになりました。
松野さんとはいつもそうなのですが、一言一言を精一杯に心をぶつけ合えるやりとりが出来る様で、同い年という事もあるのかもしれませんが、時間を惜しんで話が尽きない気がします。
奥様のお腹には新しい命が宿っています。
人の子も野菜も、私たちの仕事の土や種からできてくるという実感を大切にしていきたいです。
もう冬がそこまで来ていますが、心の温かくなる週末でした。