イーグルスが実に28年ぶりに新譜を出しました。(しかも嬉しい2枚組!)
今日やっと聴きました。
のっけから、コーラスだけのアカペラ曲で、相変わらずの美しいハーモニー。
次は西海岸っぽい明るいロックも続き、イーグルス・サウンド健在だわ〜。
・・・と思っていたら、タイトル曲の「Long road out of Eden」でガッツンときました。
すげえ強烈な「反戦」の歌でした。
「エデンを出て、長き道のり」とは、アメリカが起こし、泥沼にはまり込んでしまった戦争のこと、なのかな。
「砂漠で、ライフルを握り戦う人間たち・・・海の彼方のアメリカ」
「ここで俺たちは何をしている?」
「アメリカのハイウェイをひた走る
屑と残骸とゴミみたいな文化の狭間を」
・・・祖国アメリカへの失望、無力感。
その繁栄がいかに大きな犠牲の上に立っているか、という問いかけ。
続く1曲は美しいインストで、こんなタイトルです。
「I dreamed there was no war」 ・・もうそのまんまです。
ベトナム戦争のように反戦運動が大きな流れにならない今のアメリカでは、イーグルスやニール・ヤングみたいなおやじ達が頑張って反戦の声をあげるしかないのかな。若いもんにこそ、反逆し、あばれてほしいのにね。
それでもイーグルスは、希望を捨ててはいないようです。
「Do something 今、何か行動しろ」「You are not alone お前はひとりじゃない」と唄います。
こんだけのビッグネームになってなお、青くさくて正し過ぎるメッセージを唄うやつら・・・。
世界共通で、おやじってのはスゴイもんだぜ!脱帽です。