先日、2011年に亡くなられた作曲家の三木稔先生の
メモリアル コンサート 「3つのレクイエム」 が開催されました。
出演者がなんと総勢260人という、
大きな「遺言コンサート」 でした。
天安門事件に捧げられた、「弦楽合奏による〈北京祷歌〉」
「邦楽合奏による 〈コンチェルト・レクイエム〉」
「混声合唱のための 〈レクイエム〉」 の3曲。
私の出演したコンチェルト・レクイエムは
ソリストの21絃箏・木村玲子さんを中心に
総勢33人という大アンサンブル。

「人がいつか迎える厳しい時のための鎮めの歌」 として書かれた
あまりにも美しい鎮魂歌、名曲です。
生前、三木先生にいつもおっしゃっていただいたのは
すごくシンプルに 「楽しく、かつ楽しそうに弾くこと」 です。
新人のころ、「キミキミ、眉間にシワよってるよ」 とゆわれ
ひえええ、と思い いつも注意するようになりました。
この日は笑顔で弾くことはできなかったけれど
曲の美しすぎるメロディ、大きな流れに身をゆだね
三木先生に思いを巡らせながら演奏しました。
弾きながら、「今日はどこかに三木先生いらしてるんだろうなぁ」
と思っていました。

最後の曲、「レクイエム」は混声合唱なんと157人。

すみだトリフォニーのこの1800席が満員御礼となりました。
先生の遺された名曲のあまたは、どんなに時が過ぎても
色褪せることはありません。
大好きな曲がたくさんあります。
これからもずっとずっと演奏し続けていきたいな。
三木先生、どうぞやすらかに。。。