ユーザー車検が行われるようになって乗りっ放しの車両が増えたような気がします。
本来、自分で整備して持ち込むためのものですが、最低限通るだけの仕様で持ち込まれる車両をよく見かけます。
ラインの入り口、出口に「故障しないことを保証するものではありません」なんて看板があるくらいですからね〜
ブレーキ回りに関しては、メーカーでホースは4年、シール、インナーキットは2年、ブレーキフルードは1年ごとに交換するようサービスマニュアルで定期交換部品に指定されています。
その年数以上は性能が保証出来ないわけです。
特にキャリパーのピストンシールはボディとシールの間にブレーキオイルの結晶化したものが貯まりピストンの動きが悪くなります。
2ポットキャリパーの動きが悪くなるのはこの事例が多いのです。
また、スライドピンのグリス切れ、錆により動きが悪かったり、固着しているものは
偏摩耗の原因にもなります。
ピストンも定期的に表面をクリーニングしていないと錆が出始めてクレーターになるとパッドの交換時にピストンを押し戻した時にオイル漏れの原因になります。
また、CBX550Fのようにピストンが廃盤になってる場合もありますので日ごろからメンテナンスは欠かせないですね
CB400Fの場合は構造上密閉状態に近いですから結露などでのピストンの錆、パッドのスライド部の腐食などが起きやすいので定期的にチェックしてください

これはCBX〜CBRの頃のサービスマニュアル、CB400Fの頃のマニュアルには記載がないので無理も無いですが....
自分がホンダSFに居た頃はユーザー車検なんて無かった頃ですから、車検の時はバンバン交換していました。
現在はケースバイケースで前回からどれくらい走っているか、チェックして必要かどうかで判断させていただいております。(お客様の修理歴はすぐに見れるようにしています)また、ユーザー代行での場合でも当店オリジナルの点検メニューは行っており安心してお乗りいただけるよう心がけております。
通常の総合点検(12ヶ月点検相当+車種ごとのウイークポイントのチェック)も行っております(詳細はお問合せ下さい)

ブレーキオイルが流れ出ているのが判りますか?これがパッドのほうに染み込んだら...身の毛がよだちますね〜
また、要所要所で使うグリスが違い、揃えても量使わないしと思ってる
サンデーメカニックの為に必要なグリスのセットされたO/Hセットをラインナップいたしました。(マニュアル付き、メカに強い方向き)

Fブレーキキャリパー/キャリパーステーO/Hキット ¥5250(税込)
キャリパーステーの固着もよくありがちです、キャリパーホルダーピンのOリングとキャリパーピストン、シール、ラバーグリス、パッドグリス、モリブデングリスのセットです。

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カチッと効く安心の純正ブレーキシュー(面取り済み)とブレーキグリス、ブレーキカム用(パネル側)のリチウムグリスのセットです。
また、マスターシリンダーO/Hセット、CBX用のブレーキシールキット、リアサスリンクO/Hキット(廃盤のカラー2個も製作同梱)も順次ラインナップしていきます。