今回お預かりしたCBX400F
オーバーヒートということで信号待ちのたびにエンジンが止まり、ブローバイガスもいい勢いででていました。
まずは油温の確認、なんと140℃を振り切るではありませんか!
本来、エンジンオイルは125℃〜130℃以上になると急激に潤滑性を失うようになります。この社外品の油温計も120℃がレッドゾーンになっています。
また、エンジンの熱でキャブレターが温められフロートチャンバー内のガソリンが膨張してエンジン内に流れ込む「パーコレーション」という症状も起こることがあります。もちろんカブって止まりやすくなります。

プラグが7番付いていたので上げて8番にし、パイロットを開き燃調を濃くして見ましたが変わらず、
内部に何かトラブルがありメカニカル的に発熱してるかと思いオイルを抜いてチェック、きれいなオイルが出てきます。
※使っていたオイルは有名ブランドの半合成15W-50でした。
せっかくなので純正S9 20W-50に交換してみることに

見事、120℃までしか上がりません、エンストの症状も出ず
何セットかで合計100Kmくらい走りましたがこれ以上、上がることは無く
オイルの相性が悪かったのかと思われます。
個体差があるので全車が同じ症状が出るわけではありません
色々使って相性の良いオイルを使ったほうが良いでしょう
CB400Fでもオイルを替えてギアの入りが悪くなり、元へ戻すと入りが良くなる症例が何件かありました。
油種(全合成、半合成(部分合成)、鉱物)により性格は異なり、ブレンドされている添加剤でも変わってきますので要注意です。
熱的、摩耗には化学合成油が良いのですが、物によりオイル漏れなどの問題もあるようなので充分に吟味して選びましょうね
実際、自家用車でテストをしては居ますが、距離乗らないのでなかなか.......
自分で使ったことも無いオイルを薦められませんからね〜
そんなこともあって現在は純正以上のものを使って下さいと歯切れの悪い言い方をさせてもらっています。
CB400Fで「RED LINE]、BEATで「XADO」を試しています。
色々試してみて、レポートを取っておき一番合っていそうなオイルを継続使用すればよいのではないでしょうか?
オイルに関しての知識は下記URLを参考にして学習して下さい
(メーカーによって見解が違う場合もあります)
http://www.castrol.com/castrol/faq.do?categoryId=82927827&contentId=6005605
http://www.motul.co.jp/main.html
http://www.honda.co.jp/parts/hop/motorcycle/oil/oil01.html
http://www.wako-chemical.co.jp/products/catalog/index.html
http://www.redline.co.jp/index2.html
この他にもいろんなメーカーのHPを見るのも良いでしょう