BBSとブログ(コメント欄)に質問が来ました。
※ブログのコメント欄ではなくBBSか直メールでお願いします。
今回の質問に関してはあくまでも「私見」です。
ショップやメカニックによって考え方は違いますので参考程度にご覧ください。
質問1
「ガソリンについて」
「店主様
いつも楽しみにブログを観させてもらって勉強させてもらっています。以前ギアのベアリング圧入やショップでのパーツ購入ではお世話になりました。お陰様で丸2年掛かりましたがフルオーバーホールも終了出来て、年末に車検も受けて現在慣らし運転中です。
車検を知り合いのバイク店にお願いした際にガソリンがタンクにあまり入ってなかったのでついでに入れて欲しいことを伝えていたのですが「ハイオクを入れておいたよ」とのことでした。古いバイクなのでレギュラーの方がいいのじゃないかなと思ってはみたのですが実際ハイオクとレギュラーで乗り比べてみてもあまり違いも感じませんでした。
CB400Fにはハイオクとレギュラーではどちらが相性がいいのでしょうか?もしくは点火タイミング等の調整を変えないといけないのでしょうか?お忙しいとは思いますがよろしくお願いします。」
返答
ガソリンに関してはエンジンがノーマルであればレギュラーで充分と考えます。
エンジンをチューニングして高圧縮となりノッキングが発生するのならハイオクが必要になるでしょう。
キャブのセッティングの際はレギュラーを使ってセッティングするという話も良く聞きますね。
自分的にはハイオクのメリットは各ブランドごとの「売り」にしている特性だと思います。
「清浄製」を謳うものも幾多ありますね
また、混ざり物が多い分劣化のスピードが遅いものもあるようです。
要するに自分の車両の仕様、乗ってみて体感できるほど違うものなのかどうか、自分の求めている特性なのかどうか
このようなことを考えて選択すればよいのではないでしょうか?
質問2
「オイルについて」
「 はじめまして! いつもブログを見て勉強させて貰ってます。
全く関係が無い事で申し訳ありませんが、当方解らなくてどうしようもないので質問お願いします。
当方、CBR400Fにヨシムラデジタル油温計を付けて居るのですが、油温がどのくらいまで上がったらオーバーヒートなのかが解らなて、もし良ければ教えて貰えないでしょうか?m(__)m
当方の考えだと、温度は110度〜120度くらいが限界だと思って居るのですが…
この前、エンジンをかけたままバイクから離れてしまい、油温が135度くらいまで油温を上げてしまいました…エンジンまでは停まりませんでしたが若干ふかした時に白煙が出る感じがします…ちなみにオイルはウルトラG3に添加剤のスーパーゾイルを入れて1月に交換したばかりです。
油温が上がり過ぎたせいでオイルがサラサラになってオイルが上がって居る感じがするのですが、もし良ければ教えて貰えないでしょうか?宜しくお願いします。m(__)m」
返答
たとえば整備士養成学校や整備士講習などに通った方は習ったと思いますが
「オイルはその温度が125℃〜130℃以上になると、急激に潤滑性を失うようになる。
普通、オイルとしては、85℃を越えないことが望ましい...」
オイルは油温の上昇と比例して粘度が落ちていきます。潤滑性が無くなり金属が直接こすれあうようになり、これがかじりや焼きつきにつながっていきます。
エンジンオイルの役目をおさらいしましょう
○潤滑:摩擦、焼き付きなどの防止や摺動部の摩擦係数の低減
○密封:シリンダー部での圧縮漏れの低減
○清浄:エンジン内部の汚れの除去
○冷却:エンジン内部の冷却
このようなとても重要な役目をしています。
ただ入っていれば良いものではなく管理が必要になります。
定期交換せずに乗り続ければ性能はどんどん低下し逆に悪影響を及ぼします。
今回の質問、アイドリングで長時間置いたのでしょうか
アイドリング付近では油圧は低い状態ですからエンジンの内部の状態によっては(オイルクリアランスが広くなっていたりすると)エンジンを壊す原因になったりします。
その後白煙を噴くようになったとのことですが
オイルを替えてみて変らなければどこかダメージを与えた可能性が有りますね
オイルが上がっているのか?下がっているのか?も合わせて検証すると良いでしょう。
添加剤に関してはトラブルが無ければ入れる必要が無いかと思っています。
製品にもよりますが
二硫化モリブデン含有で入れすぎるとクラッチがすべったり、
塩素系化合物が添加されていて内部をミクロン単位で溶かすものも有ります。
メーカーさんによっては注意書きにはっきりとメリット、デメリットを書いてあり継続使用をしないよう促している製品も有ります。
スクーターなどで焼きついて添加剤をプラグホールから入れてなじませればピストン、シリンダー傷だらけなのに動き続けてくれるようなものを目の当たりにすると「あぁ確かに溶かすんだな」と納得が出来ます。
添加剤に関しては使用するかどうか?ブランドの選択?は自己責任で行ってください。
当店では「オイル」も「添加剤」もどこともタイアップしていませんから
「純正以上のものをお使いください」と説明させていただいております。
投稿者の「NC17」さん、メールアドレスが掲載されてしまっていたのでコメントは削除しておきました。