こう暑い日が続くとキンキンに冷えた生ビールが欲しくなりますね
今日は金曜日、お勤めのお父さんたちはその辺で呑んだくれているのではないでしょうか?

しいて言えば人間用のガソリン
冷えて美味しいうちに飲み干さないと
温くなったビールほどまずいものはありませんね
それは本物のガソリンにも云えること
時間が経てばどんどんおいしいところが揮発してしまいます。
この時期のように暑ければなおさらでしょう
先日、お預かりしたヨシムラST-1組み込み依頼車両
バルブのてっぺんにかじりを発見し、急遽新品アジャストスクリューをWPC処理依頼していたわけですがやっと帰ってきて組みつけ
エンジンを掛けようとするとまったくもって調子が悪い
スローでバラバラきちんと燃えていない
「ピーン!」ときて
ガソリンを抜いて

(さすがに垂れ流しは出来ませんからウエスに染みこませます。)
フレッシュガソリンをテスト用タンクに入れセットして再度トライ

(ZOOKのガソリンタンク意外と重宝)
すこぶる好調♪
預かったのが7/5、今日は7/17 12日しか経っていないのですが
フロートチャンバー内のガソリンはとっくに賞味期限切れということです
毎週のように乗っている車両と
1ヶ月くらい開いてしまう車両ではエンジンの掛かりが変わってきますね
フロートチャンバー内にガソリンは残さないようにして
都度タンクからフレッシュなガソリンを落としたいものです。
しかし、常にリザーブ状態とか、空気に触れる面積が大きい場合にはタンク内も劣化が進みますね。
先日も同様の話があり
CB350Fを所有しているお客様、自分でいじれるためちょこちょこ部品を買いに来て整備をしている。
ある週末に技術相談で電話があり
「エンジンは掛かるのだけどアイドリングをしない」とのこと
点火系、燃料系、エンジン本体と原因は幾多もあり
電話では対応できないのでもし走れるのなら乗ってきてもらえれば
その場でちょっと診てアドバイスは出来るかもしれませんよと諭しました。
後日、走るのは心配だったのか軽トラックに乗せて持ってきた。
早速エンジンを掛けると一度エンジンが掛かるがすぐに沈黙、セルを回すがかぶったように掛からない
そのときにほのかな香りが鼻腔を抜けていった!
「タンクの中のガソリンは何時入れました?」
「2〜3週間前かな〜」
「空っぽのタンクに入れたのですか?」
「もともと入ってたのは1年以上前のガソリンでそこに少し継ぎ足したけど、何か?」
「ガソリン終わっていますね!」
「えぇ〜っ!!ガソリンってダメになるんですか?」
どうやらガソリンは腐らずに永遠に使えると思っていたようです。
このブログでもちょいちょい書いてはいますがアナログなお父さんたちですから見てないようですね。
更にエアクリーナーを診るとフィルターがねずみ色!!完全合掌状態です。
ガソリンが古くなって燃えにくい、エアクリーナーは詰まって濃くなる
またびっくりしたのがキャブレター、
チョークリンクのこの円盤が無くなっていた

キャブをいじったことがある人ならピンときますが
チョークレバーを戻したときに保持する為のボールが引っ掛かるものですが
これが無い為にアームがぷらんぷらん
バタフライ側がスプリングで閉まろうとしますから
常にバタフライが閉じた状態
プラグがかぶる条件が揃っているわけですね
「まず、根本的にこの辺を解決してからでしょう」
と一度お帰りいただきました。
さて、その後どうなったか?
今週末結果報告が来るでしょうか?