昨日は埼玉県で当店と同じスタンスでチャンバー製作をメインにしたカスタムショップを営む
VMX系の盟友が所用で近くまで来るとのことで鯨食堂へ
人数が多いほうがフルコンプ頼んでシェアできますので仲間の金属加工業者にもお声掛け
早くお見えになったので全員揃うまで
お台場に持ち込んだヴィンテージモトクロッサーを披露したり
手持ちのファクトリーレーサーのチタンチャンバーを目の保養にお見せしたり時間つぶし

チャンバー製作を行ってる方ですから、「こんな風に作っているんですよ」とか「このパッチにも意味があるんですよ」とか専門職からの話が聞けてこちらも知識が増えます。
全員揃って鯨食堂へ行っても
今度は3人でタンクのワンオフ製作の話題で盛り上がる
物造り系の人たちとの会話は楽しいですね
また、人それぞれアプローチが違いますから
意外なアイディアを得ることもあります。
戻ってきてからは
金属加工業者との打ち合わせ
その後、預かり車両の見積り、ブログの書き込みを行い
夕刻からは
ケミカルメーカーとのディスカッション
エンジン添加剤のプロモーションでお越しになりました。
これまでにさまざまな添加剤と出会っています。
古くは「モリ○○○○」なる二硫化モリブデンの添加剤、ホンダのエンジンはモリブデンとの相性は良いのですが入れすぎるとクラッチすべりなどを引き起こし
また、比重が重くエンジンの底に堆積も見られました。
その後「UCオイル」なる有機モリブデンの添加剤がホンダから出て、当時新発売したCBX400Fの不調には必須アイテムでした。
その後添加された「ウルトラGPオイル」が発売され、現在の「S9 10W-40」に進化したわけです。
巷では「マイクロ○○」なんかが有名でしたね。
最近ではさまざまな添加剤が市場に出ていて
「Z○○L」「G○○」「チタ○○ク」「XA○○」
しかし、ほとんどのものがメリットとなることしか謳っていない
そんななか「チタ○○ク」さんはメリット、デメリットが書かれている

良心的ですね。
今回持ち込まれたのがこれ

四輪用ですでに販売されているようですが
二輪用にモディファイしたもの
話を聞く限りではデメリットは一切無いとのこと
(皆さんそうおっしゃいます。)
当店のポリシーとして実使用したものしか販売はしたくない
使ったことが無いものをお客様に薦めるのもいかがかと感じます。
(お客様指定であれば別、オイル交換時に持込や銘柄指定はお受けしています。)
と言うわけで差し当たりサンプルを置いていってもらったので
テストして…と言いたいところですが
自家用車のCB400Fはオイルのテストがたて続け予定に有り
いつになるかわからないので
もてぎを走る予定のRS400Rに入れてみましょう
劣化エンジンの性能向上が効能らしいので
数回走行してその後開けていないので
今回そのまま開けずに使用してみましょう
ただし、内部の改質の為、即効性は無く数百Km走って効果が現れるとのことですから
走行前、走行後で圧縮圧力がどれだけ改善されるか?
走行フィーリングはどうか?その程度になるかな?
そんななか先日オイル交換したお客様から電話が掛かってきた
「オイルが噴出しているのですが」と
「なんですと!!」
もちろん作業には自信を持っていますし
作業後、オイルレベルを確認するのにエンジンも掛けて確認している
しかし、私も人間ですから「ポカ」をやらかす可能性も否定できません
何処からですか?と聞くと
「合わせ目から」「マフラーが4本集まったところ」
「エンジンを掛けてアクセルに同調して多くなる」とのこと
「むむむ、オイルフィルターケースOリングか?」
そこなら油圧が掛かっていて、エンジン回転に合わせ油圧も上がります。
「乗っていって診てもらえますか?」との問いに
オイルに乗って転倒なんてシャレになりません
「こちらから出向きますから」と
用事をすべて片付けて考えられる部品、工具を積み
お客様の車両置き場に向かった。
さて、まずは手を付けた場所の再チェック
オイル交換、フィルターエレメント交換でしたから
フィルターケース合わせ目、ドレンボルトを確認
Lカバー内部からの漏れが有りますが
車両の下にはオイル染みがあるわけではない
エンジンを掛けさせてもらうと
エキパイとマフラーのジョイント部から
思いっきり水が噴出している
「これですか?」と聞くと
まさにそれでした。
バンド内側にアルミテープが巻かれ怪しい状態
また、下部の水抜き穴から出ていないので詰まっている様子
これまでは無かったらしいので
ジョイントガスケットの隙間からちょうど出始まったのでしょう
エンジン始動時暖まるまでは水蒸気がマフラー内部に溜まり水抜きから出てきます。
これは水抜きが詰まっているので行き場所が無いところ
たまたま、このタイミングでジョイントガスケットに隙間が貫通したのでしょう
説明するもどうも納得いかないような雰囲気なので
オイルレベルゲージを外し
出て来た水とオイルを交互に触ってもらい
水に間違いないことを体感いただきました。
当店で作業後のタイミングで起きたことなので
怪しいと思われても仕方ないでしょう
ビギナーさんで詳しくない方がいきなり噴出せばビックリするのもうなずけます。
ポカミスやらかしていたらどうしようと
ドキドキモノでした。
違っていて良かったです。
参考画像
これは他の車両ですが
整備工場のリフトの鉄板の上で少しエンジンを掛けただけで水抜き穴から出て来た水

いきなり出始めて路面に大きな染みが出来たらビックリするでしょうね