9月4週目の車検車両
このお客様もブレーキ周り、ケーブル類をノーマルに戻したいとの依頼
ブレーキマスターシリンダーはNISSINの別体マスター+ビレットカップが付いている
これは以前の車検時に漏れがあり内部シリンダーの状態が悪いために交換したもの

交換した純正マスターを持っていたのでシリンダー再生という方法があるが高額なのと時間が掛かる。
社外のマスターシリンダーもあるが店主的には名の通ったブレーキパーツメーカーが作ったもの以外は使いたくない
今回はお客様が自身で手配した社外品の取り付けだけ行った。
ケーブル類も社外のメッシュで表面が変色している
元のハンドルが高いものが付いていたのだろう、ケーブル類は長すぎて変な取り回し
取り回し次第で動きが重くなるのでご注意いただきたい
ブレーキホースはステンレスメッシュでマスターからキャリパーまで1本もの

これも持ち込まれたスリーウエイジョイントを使い純正タイプのゴムホース+ブレーキパイプで仕上げる
次の依頼事項がヘッドカバーとブリーザーカバーの交換
以前交換したこのヘッドカバーはタコメーターギア部の皿ねじのネジ穴が普段5mmのところ6mmに拡大されていた、6mmのビスそのままでは使えないためビスを加工して対処していた

それがどうしても気になるのか新たにバフ研磨済みのヘッドカバーとブリーザーカバーのセットが持ち込まれた
あとはドライブチェーンとスプロケットの交換と
オイル漏れ
オイルパンに流れた痕が有り
ミッションのオイルシール外周からわずかに出ている形跡あり

これはコーキングで対応
きれいに洗浄脱脂して

液状ガスケットでコーキングする
しかし、所詮お茶濁しですから経年で漏れてくる為、定期的にやり直します。
リアタイヤにも結構飛んでいるのでチェーンオイルの可能性もある
さて、ヘッドカバーを交換してブリーザーカバーを組んでふと気が付いた
なんでこんなにガスケットが見えるの?

もとに付いていたカバーと重ねてみると結構小さい

裏返しで比較する、左が付いていたもの右が持ち込まれたもの

ずいぶん細くなっていますね
バフ研磨の際に削りすぎということ
以前もあったけどヘッドカバーでタペットキャップの座面が過剰に研磨しすぎてOリングが見えてしまっていたもの
その辺の加減が分かる加工所に持ち込まないと痛い目に合う
元のカバー(左)はもうくすんでいますが普段見える側面部分をを軽く磨いて使いました。
はい組みあがり、ケーブル類も長さがぴったりで良い感じです

キジマのフィン付きタペットキャップはクラッチケーブルの被覆に傷を入れがちなのでゴムのカバーを被せました。
さて作業完了し車検場へ
しかし灯火類のチェックで引っ掛かった
ブレーキランプの光量が足りない
LED球が付いているのだがテールランプとの明るさの差が少なすぎる(5倍必要)
テールランプ

ブレーキランプ

画像では違いが分かりませんね
付いていたのはこの球

現場ではバルブ類は一式持ち歩いていたので交換して事なきを得ました
交換すると...
テールランプ

ブレーキランプ

車検対応していないバルブも存在するのでご注意くださいね
引き渡ししてからお客様から電話が入り「ヘッドカバー横のボルトからオイル漏れしてるよ」と
あちゃー締め忘れた
お客様に締めていただくように伝えた
ヘッドカバー単品の時には締めづらいので仮締めしておいて
組んだ後で4カ所をきちんと締めるのだが
今回はヘッドカバーの件で予定外のバタバタがありすっかりと忘れてしまったようです
大変申し訳ありませんでした。
点検整備の場合、最後に各サイズのレンチを握り車両をぐるっと1周し見えるボルトにレンチを掛けて緩み、締め忘れの確認をしている

グイっと締めるのではなくレンチを当てて力を掛けて動いたら緩んでいるということ
普段シーリングボルトにまではチェックしないので見落としてしまった。
最近はこのように途中で違うことをしちゃうと何か忘れたりということが多くなった
作業中に電話で呼ばれても、お客様が来て指名されても
お待たせしてキリが良いところまで作業させていただいているのはどこまでやったか忘れるのを防ぐため
どうにも手が空かない場合は掛けなおしてもらうこともある
どんどんポンコツになるのが自覚できるのが悲しい
そういえばイチョウの葉のエキスのサプリメント買っておいて飲むのすら忘れている
参った