ようこそ、お入りを・・・。

2013/10/30

男点前と女点前  つれづれ
表千家では
男性と女性で点前が少々異なります



点前の最初に蓋置に柄杓をひく時の扱い

服紗さばきの時 男性は毎回音を鳴らす

茶入の胴拭き 棗の甲拭き

男性は素手で釜の蓋を開ける

男性は居前のまま茶碗を出す

男性だけがする引き柄杓

点前をしまう時に 男性は茶杓をもったまま服紗をさばく

膝を繰る時 男性は手をつかない

茶杓・仕服を拝見に出す時 男性は居前から



実際に
男点前をやってみて

普段している点前が
いかに女性にとって
自然で優しいものであるかを
あらためて感じました


ところで
歴史をひもとけば
そもそも
茶の湯はごく最近までは
男たち中心の世界だったようです


それでも
江戸時代中ごろには
武家や商人の家族など
女性が茶の湯に親しむようになったとも
伝えられています

「よくわかる茶道の歴史」(谷端昭夫 著 淡交社 )に
江戸時代の女性の茶の湯について
書かれている箇所があります

それによると
江戸時代
茶の湯を嗜む女性が増えてきたため
大口樵翁(しょうおう)という茶匠が
女性のために著した
「刀自袂」(とじのたもと)という著作が
残されているそうです


そこには

「いまの女の ものしりかほ(物知顔)にさし出いらへるは
いと はずかしからずや」

「婦人の茶事は物たらぬさまこそ あらまほしけれ」

などと記されていて

あくまで出すぎず、目立たぬ所作が必要だと
書かれているのだそうです


ちょっと耳が痛い話ですね


それにしても
表千家の「女点前」が
いつどのようにして定められたのか
知りたいものだと思います




13

2013/10/30

10月稽古場 6  稽古

今日の研究会では
台天目 運びの盆香合
男点前で濃茶・続き薄を
お勉強いたしました


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「閑坐聴松風」
前大徳文雅師


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油滴天目


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倶利香合


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中置  

現在 教室に男性が二人
お稽古に来られています

今日の参加者は全員女性でしたが
男性のお弟子さんを
持っていらっしゃる方もあるので

今日は男点前で
濃茶と続き薄のお点前をしていただき
お客様にはと男性の濃茶の飲み方を
お勉強していただきました


私自身も
お茶を習い始めてからつい最近まで
男点前というものを
したことがありませんでした


しかし
男性のお弟子さんに教えるにあたって
独習だけではわからないことがあるので
先日師匠に願い出て
男点前をご指導していただきました


そのような機会は
おそらく二度とないと思い
憐み深く教えて下さる一言一言のご注意を
ひとつ残らず覚えて帰ろうと
一生懸命に集中して
お稽古させていただきました


でも
目で見て
わかったつもりでいたことも
実際にやってみると
とても難しく
一回のお稽古では
到底自分のものにはなりません



今日は
自分自身の復習のつもりで
お弟子さんに
お稽古をしていただきました


「男点前」などと言うけれど
実はこれがお家元がなさっている
本来の表千家のお点前であって
私たちがしているのは
女性用に工夫された「女点前」です


そう思うと
男点前は私たちにとって
とても新鮮で
本当の表千家のお点前をしているという
わくわくした気持ちにさせられます


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主菓子  里の秋  鼓月製


12

2013/10/28

茶道と私  つれづれ

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今年もまた
炉の灰をつくりました

灰を初めて作った頃
まともな灰を育てるには
10年かかると言われ
ずいぶん先のことと
思っていましたのに
あっという間に
その10年が過ぎても
まだまだ
満足のいく灰はできません


庭で一人黙々と灰をふるいながら
なぜ私は茶道を続けているのだろうと
ふと思いました


茶道が好きかと聞かれたら
別に嫌いではないけれど
好きで好きでたまらないのかどうかは
よくわかりません


最近では
今茶道をやめてしまったら
ずいぶん楽になるだろうなあ
などと思う時さえあります


でも一方では
私はきっと
特別な事が無い限り
一生茶の道から離れることはないだろうと
感じている自分がいます


ある意味
お茶を続けることは
「運命」かもしれないと


それにしても
私が茶道を続けることに
どんな意味があるのでしょう・・・


自分自身の修練


それもあるかもしれないけれど
あらためてそのことを考えてみますと
なんだかそれだけでは無いような気がします


一言で言えば
茶道という伝統をつなげてゆく
縄の一つの結び目



茶道の歴史をおおざっぱにたどると

武家 公家 禅僧 江戸時代の商人 
そして
明治以降の経済人によって
茶の湯は現代まで伝えられています


もちろんそこに
千利休始め各流派の家元と言われる人たちの
存在は欠かせません


戦後においては
茶道の持つ「礼儀作法」という側面が強調され
学校教育 特に女子の教育に役立てられるようになり
家元や宗匠を中心に
教養としての茶道という世界が作り上げられました


こういう歴史の中で
茶道には
ある種の権威主義や特権意識 排他的要素が
必然的に含まれていることは否定できません


それでも
昨今の「和ブーム」やら
はやりの「お・も・て・な・し」
などの風潮にあおられて
茶道が
ごく一般的な身近な世界になってきているのも事実です


そういった中に
私が茶道を続ける意味が
隠されているような気がするのです


お家元や宗匠
また
格式ある茶会を開くだけの見識のある茶人
そのような方々には
そのお立場に見合った使命がおありでしょう


私とそういう方々とは
お茶会などを通して
時折接点をいただく機会はあっても
立っている場所はまったく異なります


しかしながら
私が求めているのは
底の浅い世俗のお茶ではない
きちんと伝統にのっとった
精神性のあるお茶の世界です

そのようなお茶の世界を
限られた一部の人だけでなく
広く一般の人々にお伝えしながら
自分自身も追求し共に楽しみたい


少しおおげさに言えば
これまでの歴史にはなかった
平成時代以降の
新しい茶道史の一ページを画いてゆく
担い手の一人となって・・・



あらまあ!

黙々と灰をふるっているうちに
妄想が少々膨らみすぎたようです


あと十年先 灰も私も
もう少し上等になっていたら
いいのですが・・・


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23

2013/10/28

炉の灰  裏仕事

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今日は
夏に茶汁で染めて
保管していた灰を
ふるいにかけて
炉の灰を準備しました

炉を開いて以来十年間
この時期になると
毎年おこなってきた作業です

今年は
いつもより茶汁の量を少なめにしていたので
乾燥気味に仕上がっていて
割合短い時間でできました

それでも
三時間ほどかかり
その間 黙々と灰をふるっていると
この十年間のことが
色々思い返され
頭の中を色々な出来事が
浮かんでは消えてゆきました


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13

2013/10/27

野村美術館  美術館・お茶室

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京都左京区南禅寺のすぐ近くにある
「野村美術館」で
「開館30周年記念名品展 U」が開かれています
(12月8日まで)

私がお稽古用に持っている
唐物茶入の本歌
「北野茄子茶入」が
今回も出ていたので
じっくり拝見してきました


「天川四方盆」の説明に
「天川(アマカワ)」とは
中国の「マカオ」が訛ってそう呼ばれたと
書かれており
なるほどと勉強になりました


無準師範筆の掛物に書かれていた
「葺」
の一字が読めなかったので
家に帰ってから調べましたら

「葺」 ふ(く)・シュウ
という字でした


意味は
@ふく 茅などで屋根をおおう
Aかさなる  積み重なる

(角川漢和中辞典より)



禅語としての意味は
手元の本には載っていなかったので
はっきりわかりません

小さい草を積み重ねていくことで
大きな屋根をおおうということから
そういったニュアンスの教えなのか

草葺きの粗末な屋根そのものを表すのか
あるいは
何か他に深い意味があるのかもしれません



今回は読み方をひとつ確認したというところで
とどめておくことにいたします









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