ようこそ、お入りを・・・。

2013/11/29

11月稽古場 5  稽古

私の教室では
一コマ(2〜3時間ほど)のお稽古に来ていただく方を
通常三名までとさせていただいています


しかし今日の午後は
ご希望が集中して
五名の方が一緒にお稽古されました


長時間になるので
お点前の早く終わった方から
お帰りになっていただこうかと思っていましたが

皆さんがそれぞれ

他の方のお点前を見ていきたいので
もう少し残ります

とおっしゃって
結局2時から始めたお稽古が
6時半までかかってしまいましたけれど

最後まで四人の方々が残られて
熱心にお稽古されました


皆様 お疲れ様でした


外はすっかり暗くなってしまいましたが
皆さんが楽しげにお帰りになる姿をお見送りした後は

先ほどまでの賑やかな稽古場が思い出されて
心がほんわかと温かくなりました




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「歩々是道場」
妙喜庵 士延師

花は
白の西王母と
ドウダンツツジです



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主菓子  通い道  鼓月製


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干菓子  菊寿糖   鍵善良房製


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2013/11/27

11月稽古場 4  稽古

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今日は
午前のお稽古の方が帰られた後
夜の方がお越しになる時間までは
どなたも来られない日でしたので

午後の時間に
よく煮えた釜の湯で
一人 濃茶を練って自服しました



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誰もいない茶室に
一礼

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道具を運び出し
柄杓を引いて一礼すると
着物の擦れる微かな音に
心が引き締まります

居ずまいを整え
建水を前へ


服紗を捌き
小さく音をたててチリ打ち

柄杓を構え
服紗を釜の蓋の上に乗せます


釜の蓋を開ける音が
茶室に響きます



茶筅とおしをし
茶筅の落ちる音に
心を集中させます




茶入れからお茶をすくって茶碗に入れ
茶杓を茶碗の縁で
ややゆっくりと打ちます



釜の湯をすくい
茶碗にそそぐ音に耳をかたむけ

茶筅を取り
濃茶をねっていると




庭の赤い実でも食べにきたのか

突然

障子ごしに鳥の声が聞こえました




自分の呼吸の音





釜の煮える音








ふと

自分がここにいるのかいないのか

消えてしまったかのような


不思議な感覚になりました






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2013/11/26

11月稽古場 3  稽古

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「開門多落葉」
黄梅院太玄師


禅語というものは
その時々の心境によって
微妙に違って響いてくるような気がします


「幽寂な閑居の風情」

「大死一番した後のカラリと開かれた心境」

「諸行無常」


本などにはこのような解釈が載っています


以前書いたブログには

「森羅万象、この宇宙は、自らの心が生み出している」

ということを表しているのではないだろうかという
独自の解釈も載せたこともありました(参考記事)



2013年の私は
むしろこの禅語の言葉を
そのまま素直に味わいたいような心境になっています




≪雨を聴いて寒更尽き  門を開けば落葉多し≫



冷たい雨の降りしきる
凍えるような一夜が明け
表に出て門を開いてみると
そこには辺り一面の落ち葉が・・・



誰しも「期限付き」の人生を生きていて


その中である時期

自分にとって「大変な出来事」に出会い

極限まで追い詰められたような心境を味わい


いつかそんな嵐が過ぎ去った時に

それでたとえ何かを失っていたとしても

どこかサバサバしている自分に気づいて

ほっと穏やかな気持ちに・・・


「開門多落葉」


いよいよ冬がやって参りますね





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主菓子  晩秋  鼓月製


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干菓子  紅葉  万年堂製   柚子餅  鶴屋吉信製
   

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2013/11/24

清朝陶磁展  美術館・お茶室

京都国立博物館で行われている
特別展覧会「魅惑の清朝陶磁」を見てきました
(会期:12月15日まで)

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清朝は
明国滅亡後の1644年から
中華民国が樹立された1912年まで
約270年間にわたり
中国を支配した統一王朝です


日本ではこの間 明治時代に入るまでは
「鎖国」をしていたとされますが
実際には
幕府公認の貿易港長崎には
毎年数十隻の中国商船が着岸し
多くの中国文物がもたらされていたそうです


こうして輸入された清朝陶磁は
その希少価値から大切にされ
江戸時代から続く旧家には
今も多くの伝来品が残されているのだそうです


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ところで
今回驚いたのは
清朝陶磁による茶道具が
数々展示されていたことです


もちろん
清朝に抹茶文化があったわけではなく
これらの道具は
日本からの注文品として作られたのです


たとえば
よく茶道具の名品とされて
美術館などで目にする

青花菱馬水指

青花山水文半開扇向付

青花隅田川香合  など



「青花」というのは
日本の「染付」の中国での呼び名だそうです





また今回の展示では
こういった中国陶磁の影響をうけて
日本の陶工たちがつくった写し物が
そのお手本と目される作品と並べて展示されていたのも
興味深いものでした


たとえば

永楽保全  青木木米  十代今泉今右衛門

初代三浦竹泉  四代五代清水六兵衛

初代宮川香山

こういった
茶の湯ではおなじみの日本人陶工による作品を
中国の作品と並べて拝見すると

今までとはまた違った視点で
これらの名工たちの道具を見ることができて
とても面白いと感じました


 

館内では
中国琵琶によるコンサートもあり
晩秋の一日
清朝文化にふれる
心豊かな時間を過ごすことができました


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2013/11/23

「利休にたずねよ」を読んで  つれづれ
今年9月 
第37回モントリオール世界映画祭で
最優秀芸術貢献賞を受賞した話題の映画が
いよいよ来月公開されるということで

遅ればせながら
山本兼一さんの「利休にたずねよ」
読んでみました

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利休の超人的ともいえる
美への情熱と執着の原点が
十代の禁断の恋にあったとする
ユニークな設定は
エンタテイメントとして面白いかもしれないけれど

えっ・・・ そんなものだったの?
と 少しつっこみたくなるような気持ちになってしまうのは
やはり私が男ではないからでしょうか

とはいうものの
茶室での繊細な描写には
ひきこまれるものがありましたし

利休にまつわる人々が
一人一人登場して

茶を嗜む私たちにとって
おなじみのエピソードが
あちこちにリアルに展開されていて

楽しみながら
読むことができました


個人的には
この本の中で感動を覚えたのは
「三毒の焔」の中で
古渓宗陳と交わされた利休の言葉でした




「人はだれしも毒をもっておりましょう

毒あればこそ

生きる力も湧いてくるのではありますまいか」



「肝要なのは

毒をいかに

志にまで高めるかではありますまいか


高きをめざして貪り


凡庸であることに怒り


愚かなまでに励めばいかがでございましょう」




利休のこの言葉の中にこそ
茶の湯への情熱の原点があると感ずるのは
私だけでしょうか・・・


ともあれ
映画が公開されたら
海老蔵さんの美しいお点前を拝見しに
是非出かけたいと思っています



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