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2013/11/22

財界人のお茶  美術館・お茶室

茶道の歴史をひも解きますと
明治時代以降
茶の湯の担い手は
それまでの大名家や
それに仕えていた茶頭にかわり
数寄者と呼ばれる富裕な財界人へと一変しました

現在
全国にある多くの私立美術館で
私たちが貴重な茶道具を鑑賞できるのは
これらの数寄者の存在があったからに他なりません

今日は
そういった美術館の一つ
京都の北村美術館で開かれている
「夕ざりの茶」と題された展示を
拝見してきました

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パンフレットの解説に
次のようなことが書かれていました


(以下引用)

近代数寄者に関する茶会記・高橋箒庵「東都茶会記」や
野崎幻庵「茶会漫録」を繙いてみますと
社会的に多忙な財界人ですから
一日の業務を終えて後
お茶を楽しむためには

仕事を早々に済ませ
まだ日のあるうちに席入りし

途中から灯火も必要となる時間帯に
寄り合うことが多かったようです

歳暮の冬の夜長を楽しむ「夜咄」の茶とは異なり
季節に関係なく行うのが「夕ざりの茶」であります

(引用ここまで)

私は「夕ざりの茶」というと
あまりなじみのない感じがしていましたが
この説明を読んで
なるほど 近代数寄者の人たちにとっては
至極現実的な茶の湯のありかただったのだとうなずけました


今日は
北村美術館の鑑賞をすませた後
ある企業の接待に使われている
京都東山のお茶室で
お茶を点てさせていただきました

お客様は
経済界の方々で
普段は茶の湯とは縁のない日々を送っておられるようでしたが

「お茶室で聞こえるお湯をそそぐ音や茶筅の音は
なんだか ほっとしますね・・・」と

静謐なお茶室に流れる非日常的な時間を
ゆっくりと楽しまれていたご様子でした


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