ようこそ、お入りを・・・。

2017/1/30

浄敬庵  お店情報

京都の泉涌寺の近くに
お茶事の体験をさせて下さる
『浄敬庵』というお茶室があります

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ご亭主は
裏千家 準教授 松本宗幸さん

茶道の初心者向けの体験コースから
本格的なお茶事まで

半東や水屋のお手伝いもなく
全てお一人でなさっているそうです

私よりひとまわりくらいお若くみえたのですが
十年以上前から
このようなお茶事体験の仕事をなさっていて
今年 還暦を迎えられるとお聞きし
驚くとともに

私自身の歩んできた
この十数年と重なり

言葉にこそ出しませんでしたが
エールを送りたい気持ちになりました




昨日は
四畳半の広間での
『夕去りの茶事』を
楽しませていただきました



今回のお茶事体験は
妹の友人がネットで見つけてお誘い下さり
相伴をさせていただきました


彼女は
これまでお茶事を経験されたことが無く
ひとつひとつのことに
とても感動されていました


かつて
私もお茶事に強く心ひかれて
先代の木村宗匠のお茶事に
何度も通わせていただき
多くのことを学ばせていただいた時期がありました


今回
私と同じ世代の松本宗幸さんが
流儀は違いますが
孤軍奮闘されている姿を拝見し

私自身も
これからは自分の学んだことを
少しずつお若い方に伝えていかなければと
あらためて思わさせていただきました


奇しくも
今年は「稽古茶事」を2ヶ月に一回のペースで
がんばってみようと
目標をたてておりましたので

その気持ちに
一層拍車がかかりました

16

2017/1/28

大徳寺月次利休忌茶会  他会記

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今日は
旧暦の一月一日


今年一年の精進を
利休様の前で
誓うために

早朝に家を出て

雲一つない朝焼けの空に
清々しく上るご来光を浴びながら


京都紫野に向かって
車を走らせました



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今年初めての
聚光院月次利休忌

法要の始まる2時間ほど前に
門の前に参りますと

既に数名の方が並んでいらっしゃいました



私のすぐ前に
東京から来られたという
黒いお洋服を着た
ショートカットの女性がいらしゃいました


並んでお話をしているうちに
意気投合し

結局丸一日を共に過ごすこととなった
この女性が

私がかつてお茶の手ほどきを受けた
「つや」先生と同じ

「つや子」さんという
お名前だとわかった時には

不思議なご縁を感じました



今日は
この「つや子」さんとご一緒に
四つのお席に入らせていただきました


そして
最後にちょっとしたハプニングがあり
驚きました

さて
そのお話は最後にいたしますが


まずは
入らせていただいたお席のお道具について
印象に残っていることを
一つ二つ
思い出してみたいと思います


【聚光院・閑隠席】
不審菴ご担当


掛物は
如心斎 ふくら雀画賛

主茶碗は赤樂 銘暁雲

今年の家元での初稽古では
昨年の左海宗匠のことがあり
柳を結び柳にはなさらず
そのままに入れておられたというお話を伺い
お家元のお心を感じて胸がじんとしました


【三玄院】
ご担当 中島美智子先生


席入りすると
点前座の
珍しい「八景棚」が目をひきました

お床には
如心斎の掛物が掛かり
その前には
如心斎の高弟 川上不白の香合が
置かれていました


同門誌一月号に
御家元が書かれていた

如心斎と碌々斎が
今年の干支 酉年生まれであったという文を読まれて

それまで考えていたお道具組を
直前に考え直すことにされ
それがまた愉しみであったとのことでした




【興臨院】
ご担当 井倉陽子先生


こちらはお濃茶席でした

しかも続いて点て出しで
薄茶もふるまって下さいました


お水屋の方々のお働きは
さぞや大変だったかと思いますが

思いがけず
ゆったりとした
贅沢な時間を過ごさせていただきました



好文棚に
膳所の黄交趾水指


大きな雪だるまをころがす
唐子の蓋置が愛らしく

お茶器やお茶碗には
近づく春を感じるお道具組でした



【瑞峯院】
 ご担当 佐川百合子先生


まずは
寄付きに掛けられた

緑色の陶板に驚きました

当代の大樋さんだそうです


お席は
長板に諸飾り

南鐐の皆具が華やかでした

琵琶床におかれた
インドの大理石で造られた真っ白な硯箱

その蓋にほどこされた
キラキラした紋様や

蘇山作の
象の形をしたエキゾチックな硯も
心に残りました



それぞれのお席で
待ち時間を過ごすうちに
時間はゆっくりと流れ

瑞峯院に入らせていただいたのは
三時過ぎの
最終のお席でした


お道具を篤と拝見させていただき
満ち足りた心でお席を出て

荷物をまとめて
玄関あたりまで来たところで

廊下の向こうから
前田昌道和尚様が歩いて来られました

そして
あの満面の笑顔で
私たちに声を掛けて下さいました



朝から
ほぼ丸一日
大徳寺の空気の中で過ごし

最後に和尚様に遭遇し
とても幸せな気持ちになりました



境内には
先日の雪が所々残っていて

それがまた
美しい風情でありましたが

陽射しはぽかぽかと

本当に
佳き一日でした。。。




さて

この後

今日の佳き日をご一緒させていただいた
「つや子さん」を
四条のホテル近くまで車でお送りし

再会を楽しみに
お別れをいたしました




そして
私は車を近くの立体駐車場に入れて

先日割れてしまったお茶碗の入った紙袋を手に
道具屋さんに向かって

夕暮れの雑踏の中を急ぎ足で歩いていました


その時です

あろうことか
ビルの入り口の
ほんの2センチほどの段差につま先が当たり

その瞬間
身体が大きく前につんのめって

だあ〜っ!と

着物姿の私は
公衆の面前で
派手に転んでしまったのです

コンクリートの地面が
スローモーションで
顔に近づいてくるのを
どうすることもできませんでした



周りにいた人たちが

「大丈夫ですかっ!!」と

驚いて駆け寄り

左右に飛んでいった
紙袋と和装バッグを
拾って下さいました



右の腰に痛みを感じつつも

その瞬間
手にした紙袋の中の茶碗が気になって
頭が混乱。。。


「いえっ 大丈夫です!」と

勢いよく立ち上がり
半分泣きそうな気分で歩き出したその時・・・



目の前に

数分前に別れたはずの

「つや子さん」が ふっと現れ

驚いたお顔で歩みよって来られたのです!





本当に不思議です



彼女は心配顔で
道具屋まで付き添ってきてくれました



ありがたいことに
袋の中のお茶碗は

今朝箱に入れた時と同じ状態で
収まっていました


「つや子さん」は
私と茶碗の無事を確かめると

お茶碗のことで
道具屋さんと話し込んでいる私に

再度別れを告げて

ドアの向こうに消えていきました



偶然にも

明日は

お世話になった「つや先生」の
元社中の方々とご一緒に

お茶事に出かけることになっています

このタイミングで
ホントに不思議です


先生は

今も私をずっと見守っていてくださるのでしょうか。。。



つや先生  つや子さん

今日は
ありがとうございました


19

2017/1/27

1月稽古場 4  稽古

今日は
朝稽古場まで歩いて来た時は
思わず体が縮こまるような寒さでしたが

徐々に暖かくなり
お昼を過ぎる頃には

障子越しの光に
春を感じさせるような
穏やかな一日となりました

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昨日のお茶碗の事故は
私に色々なことを
気づかせてくれました


今回のことは
100%私の不注意であって
たまさか
その時お茶碗を扱っていた方には
何の落ち度もありません


それでも
その方がどうにかして
お詫びをしたいと
真心こめておっしゃって下さることに対し

私はその誠意を
どう受け入れたらよいのか
その答えに悩みました


しかし
今回のことの責任は
全て私にあることを
丁寧にお話させていただき

彼女のお気持ちを
傷つけることの無いよう祈りながら
なんとか
私の思いをご理解していただくことにしました


これまでにも
お弟子さんとの間で
お互いに相手のことに気を遣うあまり
どこかでその思いがすれ違ってしまい

最後には
修復できなくなってしまった
苦い経験がありました



その時は
言葉の持つ限界と
心を伝えることの
難しさを思い知りました



そして
お弟子さんの
真摯な思いをしっかりと受け止めつつも
自分の在り方を理解していただき

師としての自覚を持って

流されることなく
貫いていくことの大切さも
学びました



今回は
私の気持ちが
彼女にまっすぐに伝わりますことを
心から願っています


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主菓子  冬の庭  鼓月製


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干菓子 千代の友(鶴屋八幡)  おちょぼ(万年堂)


13

2017/1/25

1月稽古場 3   稽古

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「松樹千年翠」
黄梅院太玄師


今日も底冷えのする
寒い一日でした


そんな中にも
休まずお稽古に通って下さる方々を
感謝の気持ちでいっぱいで
お迎えしました


しかし
今日は
私自身
自分の未熟さを思い知らされる
出来事がありました



「土物のお茶碗
特に楽焼のお茶碗は
使う前に
ぬるま湯につけて
十分水を含ませて使うのですよ」


昔習った先生から教えていただきました


稽古場を始めた頃は
ちゃんとそれを守っていました


新しく買った樂茶碗を使う時には

水の中で
茶碗からぶくぶくと泡のでるのを
わくわくしながら
眺めていました


ところが
いつの頃からか

稽古の前日に
茶碗を箱から出すと
すぐに水屋に並べ

使う前にさっと水をかけるだけという
手抜きをするようになっていました


忙しさにかまけて
そこまでしなくても
まあ大丈夫だろうという
甘えもありました



知識として知っていても
実際にそれを行っていなければ
知らないことと同じ・・・


「規矩作法守りつくして破るとも
はなるるとても本を忘るな」

そんな教えも知りながら
基本をおろそかにしていた
私でした


そんな私の不徳で
今日はお弟子さんにも
迷惑をかけてしまい
本当に申し訳ないことでした



茶道を教え始めて十四年
新しくなった稽古場も落ち着いて
どこか気の緩みがあったかもしれません


そんな私に

「初心忘るべからず!」

と警鐘を鳴らしてくれた
象徴的な出来事でした


欠けてしまったお茶碗を手に取り

今ここで衿を正して

誠実に
精進を重ねていかなければと

あらためて思わされました




17

2017/1/19

1月稽古場 2  稽古

昨日・今日と続いて
それぞれの
初稽古にお越しいただきました


先日の初釜の後
お手紙やメールなどで
後礼の言葉を頂戴していましたが

稽古日初日ということで
あらためて
初釜のお礼と共に
今年一年の精進を
お一人おひとりが丁寧にご挨拶して下さいました

私も
身の引き締まる思いで
皆様からのご挨拶をお受けいたしました


稽古中は
久しぶりの心地よい緊張感と
年末年始の慌ただしさから解放された
ほっとした気持ちが相まって

席中の会話も
いつになくはずみ
楽しいお稽古となりました



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「福寿」
前大徳紹尚師



初釜で使った柳から
先の方を
少し短く切って入れています

花は曙椿


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長板 諸飾り 薄茶点前

三島手の杓立は
十年ほど前に
ふらった立ち寄った古道具屋さんの棚に
「花瓶」として置かれていたものです

箱もなくお値段も手ごろで
何となく気に入って買ってきたのですが
ある時
杓立として使ってみたら
ぴたりと大きさが合ったので
それ以降
お稽古用の杓立として使っています


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主菓子  雪中花  鼓月製


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