ようこそ、お入りを・・・。

2019/7/15

堀内宗心『私の茶の湯考』よりC  座右の書
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堀内宗心『私の茶の湯考』世界文化社
          

「第4章 茶の湯と禅」より抜粋

(p166)
私は若い頃、自然科学の学徒でありましたので、
自分なりに真理の本質、物質の極限を見極めようと
四苦八苦しているあいだに、いつのまにか
「空」に近いもの、「無」に近いものを意識していました。

素粒子というのは...この未解明の実体にはタッチしないという
前提で出発するのが、波動力学であり、量子力学でもあります。...

私はこの得体の知れないものを胸に抱えたまま、
禅学を学ぶことになりました。...

「空」とか「無」というのは何か、という問題に戻ります。...

絶対に動かないものは何か、と考えてみるとき
これが「空」であり「無」であるのであります。
この絶対に動かないものに帰一することが
仏法の本質にある教えなのであります。

この絶対に動かないものに移行しうることが
「安心」(あんじん)ということであり
これが解脱であります。

解脱は移行であって、つねにまた自分に戻るのであります。

仏教、特に禅においては、智恵も煩悩も
すべて身に具備したままで
自由に「色」と「空」との間を移行しうるという境涯を
身につけるのが禅の立場であり
釈迦はこれを「微妙の法門」と言っておられるのであります。



(p173)
茶の湯は、
つねにその時代の人とともに生きているのであります。

我々が心すべきことは、
たんに先人の跡を踏襲するのではなくて、
さらに百尺竿頭一歩を進めるということであります。
これが利休にならうということであると
私は考えています。




「第5章 茶の科学」より抜粋

(p184)

一見、自然科学と禅はまったくかけ離れた
互いに結びつかないもののように
考えられがちでありますが
自然科学は明らかに宇宙の根源、真理の本体を
見極めようと努力している学問であり

禅学もまた窮極、真理の本体に迫り
その認識のなかから自己を見ようとする学問であります。

これらはまったく同じ目標に向かって進む
学問といえます。


*私事で恐縮ですが、私自身もお茶から長く離れていた一時期
この世の「本当のこと」が知りたいと渇望していた中で
科学と宗教の行き着く先が同じ場所であることを
おぼろげながら知って驚きました。
また、この世の真理はどこか遙か彼方や難解な世界にあるのではなく、
ごくごく身近な日常の中にあふれていることに気づかされるという体験をし、
その時点での気づきを「聖なる日常」という本にまとめました。
その出版直後に茶道と再び出会うこととなり
茶道はまさにその真理を深め体現する、実践の世界であることを知りました。



(p188)
茶室に一輪の花を見るとき
まさにこれは色の極致であり
宇宙の根源に根ざした
空の実体でもあるのであります
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2019/7/15

堀内宗心『私の茶の湯考』よりB  座右の書
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堀内宗心『私の茶の湯考』世界文化社
          
「第3章 わび茶の原点」より抜粋

(p114)

一、道具一種の茶の湯

わび茶の湯というのは
使用する道具が唐物であるとか、和物であるとか
天目であるとか楽茶碗であるというところにあるのではなく
むしろ、茶事の仕様そのものにあるのであって
これが珠光以来の伝統であります。
時代が下って、茶室が草庵化し、
道具もわび道具になっても
道具一種の原則を貫くことこそが、わび茶の湯と言い得る
条件なのであります


(p116)
一、礼儀の厚きを本とすること

「只礼ノ厚きを本トス」とは
わび茶の湯として、礼儀を重んずるということを
現代まで厳格に伝えてきた事実と対照して
わび茶の湯の重要な一要素と見ることができる


(p116)
一、茶人は茶人としてあるべき自覚が必要である

わび茶というのは単なる遊楽の世界ではなく、
村田珠光の当初から常にみずからを戒め
他を戒めてきた事実があります。...


我慢(我執)に陥ることを戒め
道具については唐物と和物を調和混用すること
未熟な茶人が土ものの水指やさび道具を使って
見かけのわび茶人になりすましたりすることを戒め
つねに長上を敬い
後輩をいつくしむという茶人の心得を説き
しかも茶人は常にわが心の師となり
心を師としてはならぬと戒めています




茶事の場面が紹介されているカラー頁の中に
こんな写真が載っていました

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右上の写真に
思わず「おやっ...!?」


右下の花入れを見て
「あらっ...」

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2009年5月27日の記事より


なんだか似ているとは思いません。。。?

こちらは2009年に行われた
「千家十職×みんぱく」のミュージアムショップで売っていた
フィリピン製の籠ですが...







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