2019/8/31
茶入の底の糸切 つれづれ
茶入の底には
成形した茶入をろくろ台から離す際の
糸切の跡が残されています
その糸切の向きは
唐物と和物とを見分ける上での
特徴となると聞いています
表千家では濃茶の席で
茶入の底を見ることは
ほとんどありませんから
これまであまり気にしていませんでした
しかし
実際にはどのように違うのでしょうか・・・
今日は京都の道具屋さんに行って
お尋ねしてみました
ろくろは日本では手で回し
その回転は右回り
それに対し中国では
足で蹴ってろくろを回し
その回転は左回り
だから
和物と唐物の糸切は逆になる
はい
そこまではよくわかりました

確かに
渦の向きが逆になっています
では
この写真のどちらが唐物でしょう?
ネット情報によれば
唐物の糸出は人の字のようになって
和物の糸出は入の字のようになる
とか
唐物は左糸切
和物は右糸切
などと書かれています
私には
その言葉の意味が
よく理解できないのです
糸切の渦のイラストが
載っているサイトもあって
道具屋さんに見てもらったら
「この図は逆です、、、、」
うーん
ますます混乱してきました
お詳しい方があったら
教えていただきたいです(..)

2019/8/29
8月稽古場 5 稽古

即中斎筆「古今無二路」
松尾芭蕉が「笈の小文」の冒頭で
「西行の和歌における
宗祗の連歌における
雪舟の絵における
利休が茶における
その貫通するものは一なり」と
いっているように
すべての道は一によって
つらぬかれていることをいう
(「茶席の禅語大辞典」より抜粋)
本日は
3名の方にご参加いただき
研究会をいたしました

本日8月29日は
即中斎宗匠のご命日です
稽古の始めに
今日は私が
お茶とうの点前をさせていただきました

・お茶とう
・唐物 真
・台天目
・盆点
以上のお稽古をしました
午後1時にお集まりいただき
全ての稽古が終わったのが
午後7時
おもてはすっかり暗くなり
雨も降り出しました
高槻・京田辺・香川からお越しのお三人さんは
それぞれお家に着くのもずいぶん遅くなるかと
思いますのに
長時間のお稽古の後も
お疲れの様子もなく
どことなく上気した晴れ晴れとした
笑顔で玄関をあとにされました

主菓子 滝しぶき 鼓月製

2019/8/28
梅薫堂でお香作り体験 お店情報
淡路島にある
創業嘉永三年という
梅薫堂さんで
お香つくりの体験をしてきました
淡路島にお香?と思いましたら
なんと
淡路島には595年に
お香の原料となる「香木」が
初めて日本に漂着したのだそうです

まず作りたいお香の色を決めて
材料をいただいて
乳鉢でねります
そこへ
自分の好みの香料を30滴混ぜ込みます
私は
甘茶と蓮とサンダルウッドを選びました
十分混ぜたら
小さく丸めて
好みの型にいれて抜きます
それを家に持ち帰って乾かしたら
できあがり
ビニールの手袋をつけて
作業をしたのですが
終わってからもしばらく
手に良い香りが残っていました

(淡路島では登山もしてきました→登山の記事はこちらからどうぞ)

2019/8/28
うだつ町の吉田家住宅 美術館・お茶室
徳島県美馬市脇町にある
「うだつの街並み」に行ってきました

うだつ(卯建)とは
隣家と接する二階部分の
壁に設けられた小さな壁で
火災の際に延焼を防ぐために
あるのだそうです

この町並みの中に
藍染めの豪商だった「佐直(さなお)」の
吉田家住宅が公開されていました
「佐直」とは
寛政四年(1792)に
吉田直兵衛が創業した
藍商の屋号だそうです

帳場
すごくリアルでどっきりしました!

帳場の奥の部屋には
炉が切ってあるようでした

これは飾りでしょうか?

兎の釘隠し

これは炉ではなくて
櫓ごたつ

書院の欄間が素敵です

とても重厚な梁
これ1本だけでも
高いんだろうなあ。。。と
つい考えてしまいます
昔から
古い日本家屋を見るのは
何となく好きでしたが
小間を建てることになってから
以前にも増して
日本家屋の素晴らしさを身近に
実感するようになったような気がします

屋根瓦も立派!

二階の奥には
広い板の間があって
現在はイベント会場としても
使われているようでした
ここは昔は
もしかしたら
使用人部屋だったのでしょうか
よく見ると
周りの四方の壁にぎっしりと
墨で落書きのような文字が
書かれていました
何て書いてあるのでしょう??


2019/8/22
8月稽古場 4 稽古

「雲収山岳青」
前大徳一甫師
数日前
ちょっと心がざわざわすることがあって
そのせいかそれとも猛暑のせいか
はっきりわからないけれど
一昨日くらいから
身体に強い疲労感を感じていたと思ったら
今朝起きると
右肩が痛くて
腕が真横に上がらなくなっていました
それでも
なんとか着物を着て帯を結び
稽古場に行き
そんなもやもやした気持ちを
吹っ切りたい思いで
この掛け物を掛けました
すると
午前のお稽古に来られたお弟子さんが
朝早く所用で京都に行かれて
三名水の一つといわれる
梨木神社で今朝汲んだお水を
ペットボトルに入れて
お持ち下さいました
すぐに
コップに入れて一口。。。
柔らかくてとても優しい味
体中の細胞に
しみわたっていきました
乾いていた心と体が
浄化されていくようでした
ありがとうございましたm(--)m

今日は
少し大きな鉄瓶を使って
杓と蓋置を使う
略盆点前を
お稽古していただきました
白いお茶碗は
祖父が喜寿の祝いの時に
皆に配った志野茶碗と聞いています
祖父は涼海という名前でした
はっきり知りませんが
お茶碗の涼風という文字は
もしかしたら
祖父が書いたのでしょうか・・・

主菓子 夏水仙 鼓月製

干菓子 やわらからくがん
干菓子盆は メキシコで買ってきたものです
