ようこそ、お入りを・・・。

2019/10/31


茶室は竣工しましたが
露地工事はまだまだ続いています

飛石の位置がようやく決まりました


『四季の茶の湯 土用』(山下惠光著)には

「客が渡って行きやすい石の打ち方が求められ
景色は二の次になるのは当然である。
飛石の打ち方にも
その亭主の心が表現されるものである。」


とあります


また
『露地ーその作り方と露地作法−』
(数江瓢鯰子・松村栄一著)には

「露地を生かすも殺すも飛石次第
この流れの形を決めるには
いくら慎重を期しても
過ぎるということはありません」

「およその仮置きをして
庭師・施主が
何度も実際に渡ってみて
これでよいということになったならば
本置きしていくのです」


とあります



本当に小さな小さな露地ですが
だからこそ
「飛石次第」という言葉に
重みが増します



仮置きの石の上を
何度もいったり来たりして
一応これで納得したつもりですが・・・

一つの石を少し動かすだけで
雰囲気がガラッと変わりますし

一つを動かすと
他の石や露地全体とのバランスが変わります

庭師さんが頭を悩ませるところなのだそうで
なかなかに難しいものだなあと
あらためて思いました


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さて今日は
先日のブログで登場したJ氏ご夫妻と
J氏のご紹介でご縁をいたたいた
フォトグラファーの桑島薫さんに
お越しいただき

玄庵の竣工写真を撮影していただきました


建築家の木村先生にアドヴァイスをお願いして
今日は主に
建物内の写真を撮っていただきました



簾をかけた下地窓からの微かな光は
柔らかで深くて静謐・・・




桑島さんには
来月の茶事の記録写真の撮影も
お願いしています


写真をしみじみと眺めながら
ほっとできる日が待ち遠しいです

その日を楽しみに
これからしばらく
席披き茶事に向けて
集中していきたいと思います









12

2019/10/30

10月稽古場 5  稽古

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「本来無一物」
大徳寺黄梅院太玄師


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今年はうれしいことに
長らくお稽古を続けて来られた
三名の方に
台天目の相伝をさせていただきました


研究会でお二人の方には
お点前をしていただいたのですが
あと一人Sさんがまだでしたので
本日はSさんに台天目のお点前を
していただきました


これまでにも
相伝茶事から何度か
お点前をご覧になっていましたが
ようやくご自分でお点前をするという今日は
他の誰よりも早く稽古場に現われました


その気持ち
私はよくわかります


実際にお点前をしてみると
ただ見ていただけの時と違って
色々な発見や学びがあります



そして一度自分でお点前をすると
他の方のお点前が
より見えてくるようになります



懸命にお点前をされているSさんを見て
昔々の自分の姿を重ねていました



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主菓子  木犀の香  鼓月製



さて
本日は花月のお稽古もしたかったのですが

11月6日の習礼と22日の席披きの打合せに
思いのほか時間をとってしまいました

花月の稽古はとりやめて
点て出しでお薄を飲んでいただき

その後

皆で歩いて自宅まで行きまして
玄庵を見学していただきました


元の六畳の稽古場や
水屋があった部屋に
「懐かしい〜!」とおっしゃる方も・・・


そして
玄庵の中に
ちょっと狭いですが
7名入っていただきました


この度の茶室建築は
スタートからおよそ二年近く
かかりました

その間の
建築家の先生や大工さんや庭師さんとの
やりとりを
逐一お弟子さんにお話していましたので

「あのお話の箇所は
ここだったんですね〜!」と

皆さんとても楽しげでした


本当にうれしいことです



うれしいことを
うれしいと素直に感じているのも
自分ですが

「本来無一物」・・・と

どこかさめた目で見ている
もう一人の自分がいるのが

なんだか不思議な気分でした





15

2019/10/29

亥の子  玄庵

昔から
10月の最初の亥の日を「亥の子」と言い

亥(猪)は火難を免れるという信仰から
この日に
炬燵開きや炉開きをしたのだそうです

今日は
旧暦10月2日 己亥


そんな昔からの習いに従って
「亥の子」の本日

『玄庵』の炉に
初めて火を入れました


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どきどきわくわくしながら準備を整え・・・


炉に灰を入れていって
適当なところで
五徳を入れて位置を確かめます


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釜をのせ
柄杓で高さを確かめたら
ちょうどぴったり!

そして
以前講習会で教わったとおり
水準器で傾きを確かめたら・・・


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なんと!
これも一回でぴたりと合いました

こんなことは初めてでびっくりしました


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向切の場合は
点前座の向こう正面が
爪一つになるそうです


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せっかくなので
普段使いの道具を出して
自服することにしました


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これからこの場所に
お世話になった方や
親しい方々をお招きして
幸せなひとときを
共に過ごしていきたいと思います


20

2019/10/28

大徳寺月次利休忌  他会記

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今日は
朝から一人で大徳寺に行って参りました

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午前十時からの
月次利休忌の法要に
参列いたしました

年に2〜3度参列させていただいていますが
特に節目の折々には
格別な思いでお参りをしています


本日は
まずは無事に「玄庵」が竣工したことを
利休様にご報告いたしました



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今日は参列者の数が
いつもにも増して多いように感じました


聚光院では
閑隠席でお道具の説明を受け
広間に移って
点て出しでお茶をいただきました


会記の茶碗のところに
慶入作「直入」画

と書いてあって
どういうこと?

と不思議に思いました

お席でお聞きしたら
この「直入」は
「じきにゅう」さんでは無く

幕末から明治の文人画家
「田能村 直入(ちょくにゅう)」とのこと

なるほど・・!と納得いたしました


本当にいつも
お茶会に出かけると
新しい発見があって楽しくなります


今日は
あと一席
大慈院の池下亨子先生のお席に
入らせていただきました


一番目をひいたのは
竹台子の向こうに置かれた

すごく勢いのある亀甲竹の結界

水無瀬神宮の竹なのだそうです


次に驚いたのは

お席が始まって
点前座に姿勢良く座られた
袴姿の男性が
なんと

つい先日
ご縁をいただいたJ氏でした

J氏とは
不思議なことに
あちこちで偶然再会することが重なり
この度は
竣工写真を撮影いただくために
写真家の方とのご縁を
取り持って下さいました

まさか今日またお目にかかるとは
思ってもいませんでしたが

お席の終わった後
少しお話させていただきましたら

この席でお点前をされたのは
今回初めてで
しかも直前に急に指名されたとのこと


偶然そのお席に入れていただいたのも
なんだか不思議な巡り合わせだなあ・・と思いました






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2019/10/27

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本日
片埜神社の神主さんにお越しいただき

この度の茶室新築にあたり
お世話になった方々にご出席いただいて
竣工祭を執り行いました

小間の中は狭いので
祭壇は母屋の六畳に設けていただきました


祝詞奏上の後
神主さんが茶室に入られ
各部屋の四隅をお祓いし
火打ち石をカチカチッと打って
清めて下さいました


ほの暗い茶室に
赤い火花が散るのが見えました

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ちょうど2年前の秋に
ふとした偶然によって
建築家の先生をご紹介いただいたことから
長年の夢が
実現に向けて動き始めました


作っていただいた図面を見ながら
徐々に夢をふくらませ
実際に工事が始まったのが
1年後の昨年の11月


それから
冬が来て春が来て
長かった夏もおわり・・・

新たな炉の季節を迎える今

夢見ていた
小間の茶室が
ついに完成いたしました

庵号は
師匠の許しをいただいて
「玄庵」と
させていただきました



色々な方々のお陰で
「玄庵」が無事に竣工したことを
神様にご報告し感謝すると共に
これから
このお茶室を末永くお守りいただき
ここに集う者達を
いつもお守り下さいますようにと
心を込めて祈りました


「玄庵」新築工事において
お世話になった方々のお名前を
書かせていただきます


木村正宏先生(アーキスタジオ哲

田尻晶英様  (田尻工務店
山口   様  (左官屋)
堀井友二様  (田尻工務店)
高橋香津代様 (田尻工務店)

武邑 紀様   (有. 西造園)




まだ露地などの工事は残っていますが
お陰様で
私にとっては
まさに夢の中にいるような
上質なお茶室を作っていただくことができ
心より感謝しております


良いご縁をいただき
本当にありがとうございました



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