ようこそ、お入りを・・・。

2019/12/7

「心理学者の茶道発見」  座右の書
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「心理学者の茶道発見」岡本浩一 淡交社

第一線の心理学者であり
茶人でもある著者が
茶の湯を「癒し」「情動」「自他」「普遍」
「練達」「成熟」の6つの視点から解析
(本の帯より)



読み終えて表紙を閉じた瞬間
思わず
「あ〜面白かった!」という言葉が
口をついて出てきました

茶道にどっぷりとつかりながら
心理学の専門家の目で
茶道を見つめる視点に
素直に共感できる点や
あらためて気づかされる点が多々ありました


特に個人的に印象に残った箇所を
抜粋しまとめておこうと思います


ご興味を持たれた方は
是非本を買って読んでみてください


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

p13点前と癒し

点前は他の右脳の活動と競合する。
つまり、点前によって右脳を使い出すと
右脳は対人関係の不快感などの処理を打ち切って、
その処理容量を
点前の活動に明け渡さなければならなくなる。
これが、点前によって清涼的な心理効果が得られる
ひとつの理由だと考えられる。




p33侘びと主観的自由度

「花をのみ待つらむ人に山里の雪間の草の春を見せばや」
という利休の愛誦が
さりげない言葉でドキリとするほどの主体性を
謳っているのに気づきたい。
現代心理学者が発見した「主観的自由度」を
名付けることなく体現している。




p33癒しを生む佗び茶の概念性

侘びという思想は、
現実に囚われすぎる心を一度概念の世界に遊ばせ、
現実と概念の差異を
むしろ知的に楽しもうとする姿勢であったように思われる。




p59キーワードは「88センチ」

小間の茶は、
膝と膝が50センチほども離れていない近さのために
主客とも緊張の極みで行われる茶なのである。




p59不完全の受容

不首尾があったときに、それを正視し、自己受容をするのも
茶の湯が与えてくれる貴重な訓練ではないだろうか。




p112惜別のさまざま

茶事の最後のこの黙礼は、ささやかな追礼でありながら、
意味の重い出来事に思われてならない。
茶事だけでなく、
人生全般の出会いと別離というものを知り尽くした知恵だと
深く感じるのである。




p121日本文化と型

型があるからこそ、演出の工夫が活き、
参会者の印象にも長く残る。
型が個性の発揮を促進している。




p146茶道と権威主義

権威の受容と権威主義の克服の両立した人格が
茶道の目指す人間像である。





p165茶道具と自己概念

たとえば、まだ茶室のない人が銅鑼を求めたとする。・・・(中略)
その銅鑼は
この購買者の茶の湯への意気込みを蔭で支え続けることだろう。

(実は私も広間をつくる前に炉縁を買い、
小間を建てる前に銅鑼を買いました!)



p201兄事の陰徳

兄事の間柄こそ、真の淡交、君子の交わりの典型である。
兄事の間柄には独特の快適さがある。
それは、陰徳の間柄ゆえの純粋さと気楽さである。



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2019/12/4

火相のこと  つれづれ

今日は自分のお稽古に行ってきました

廻り炭をさせていただきました

その折りに
先日催した茶事の中で
火相のことが気になったので
師匠に質問させていただきました


下の写真は習礼の茶事で
後炭をしている時に
撮っていただいたものです

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photo by Kaoru Kuwajima


暗くて少し見えにくいですが
胴炭は写真の左の方に残っています

そして
火箸でつかんでいるのが丸毬打です

この時は
丸毬打が真っ赤にはなっていましたが
まだしっかり形が残っていたので
後炭の良い下火となりました


ところがです

22日の席披きの日は
濃茶の時は抜群に火相が整っていたのですが

後炭の頃になると
胴炭はまだ半分以上残っていたものの

管炭や割毬打はもちろんのこと
丸毬打もほとんど燃え崩れていました


とりあえず
小さくなった赤い炭を一カ所に集め
胴炭の向きを変えて灰を落とし
そこへ丸毬打一つ置いて
割管に三本立の枝炭そして
最後に確か添炭(割毬打だったかな?)を打ちました


これで
薄茶を点てるまでに
再び釜が煮えてくれれば・・・

と願ったのですが

残念ながら
すぐに火の勢いを取り戻すことができず
結果的に
お客様にはぬるいお薄をお出しすることに
なってしまいました


懐石と濃茶が終わるまで
十分に下火が残るようにするか

胴炭が下火となるくらい
しっかり燃えていたらよかったのだと思います

そのようにするためには
初炭でどのように炭をついだらよいのでしょう


師匠からは

まず下火と新たにつぐ炭との距離を離すこと

そして
茶室の中の空気の流れを知ること

あとは
何度もやってみること


この3点を言われました


帰りの新幹線の中で
ノートに炉中の絵を書いて
下火から離して炭をつぐやり方を考えていたら

ふと以前に読んだ
「四季の茶の湯」(平凡社)の中にあった
炉中の写真のことを思い出しました


それがこれです↓

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これは客座の方から見た写真です

下火は向かって左側にあります

一番右に丸毬打がつがれて
そのすぐ横に管・割管・枝炭があって
添炭がうってあります


こうしたら
師匠がおっしゃったように
下火から離して丸毬打を置くことなりますから

下火を炉の真ん中にした時に比べて
丸毬打に火がうつるまでに
かなり時間がかかって
後炭の頃まで残すことができそうです


来週の茶事では
この形で一度やってみようと思います

結果はまたご報告いたします

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2019/12/1

曙会と湯木美術館と御堂筋界隈  他会記

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今日は曙会に行ってきました

九時頃着きましたが
既に一席目が始まっていましたので
待ち合いの会記などを見ながら
ゆっくり待たせていただきました

ご案内があって
席入りさせていただきましたが
なかなか正客が決まらず

80歳くらいのお元気な先生から
「私がしゃべってあげるから(正客に)座って」
と言われまして。。。

川口軒さんにも促されて
その先生の手をひいて
次客に座っていただき
私は正客に座らせていただくことになりました


お席主は日根繁子様という方で
曙会では初めて懸釜をなさるとのことでしたが
お茶の道はうんと長く歩んでおられるようでした

お床の掛け物は
「寒月照霜池」

妙喜庵の竹で造られたという
尺八花入の銘は「三昧」

袋棚に高取の水指という
この時季らしい落ち着いたお取り合わせでした

お隣に座られた次客の先生と一緒に
色々お話しさせていただいておりましたら
何とその先生とお席主は
かつて同門で
幼なじみだったとのことが席中でわかり
お二人とも感激しておられました

珍しいお名前なので「もしや・・・」と思って
次客の先生がおたずねになり
そのことがわかったのです

お互いにまだお小さい頃に
お稽古場でご一緒だったようで

「なんか面影ありますなあ」

「あの頃は私も今より可愛かった〜!」

と仰るので私も

「いえいえ今もお可愛いですヨ」
と申し上げたら

すかさず
「せやな!私は童顔やから」とおっしゃり

お席は終始明るい雰囲気に包まれました



楽しいひとときを過ごした後
一人で少し足をのばして
湯木美術館に立ち寄ることにしました


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外側が工事中でびっくりしましたが
中は通常通り開館していました

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「伝統と創造を重ねる
上方の手わざ」

茶席を彩る江戸時代から近現代の名品


川端近左 三好木屑 白井半七
北大路魯山人などの作品と並んで
こういった作家が手本とした名品が
展示されていました


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御堂筋の銀杏並木
夜はイルミネーションで彩られます

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見上げたらなんか びっくりして。。。(おまけ)



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