2020/10/7
10月稽古場 2 稽古【洗心会】

「閑坐聴松風」
前大徳文雅師
今日は
午後の稽古の途中で
若い男性のお客様が訪れました
その方のお名前を仮にMさんとしておきましょう
実は先月
Mさんからメールで
お稽古場のお問い合わせをいただきました
しかし
お仕事が終わってから来て頂くとなると
今の稽古場の状況では無理があると思い
せっかくのお問い合わせでしたが
お断りさせていただき
不審菴のHPの紹介だけさせていただきました
ところが
そのお断りのメールに対しても
丁寧な言葉で心遣いを感ずる返信をいただき
この方が真摯にお茶の道を求めていらっしゃることが
何となく伝わってきました
その時ふと
以前同じ教室で学んでいたことのある
男性の先生のことを思い出し
その先生のメールアドレスを
お伝えさせていただきました
Mさんは早速その先生の門をたたき
入門することに決めましたと
後日報告してくださり
私はほっといたしました
そして今日は
その先生を紹介してもらった御礼を言いたいと
仰ってわざわざご挨拶に来られたのです
お年を伺うと
25歳の若さというのに
ひとつひとつの物事にとても丁寧に向き合って
生きていらっしゃる方なのだなあと
感心いたしました
社中の方が点前座で薄茶を点てている間
正座を崩すこともなく
一服の薄茶を
まだ少し慣れない手付きで飲まれた後
丁寧な挨拶をして帰っていかれました
このような若い男性が
令和時代の新しいお茶人となって
これからのお茶の世界を創っていって下さることが
一茶人として心よりうれしく
また頼もしく思います
今日の澄み切った青空のような
爽やかな「一期一会」でした

