2021/3/26
3月稽古場 6 稽古【洗心会】
本日は研究会を行いました
参加者10名にて
・お茶とう
・唐物 行
・花月
以上の稽古をしました


お供えの菜の花は
先日一休寺まで歩いた道中
畑作業をしていた方におたずねして
いただいたものです
「さぼっててな
チンゲンサイの収穫が遅れたんや・・・」と
おっしゃって
「好きなだけもっていって」と
挟みを貸してくださいました
そんな出会いを利休様にお伝えしたく
今日はいっぱいの花をお供えさせていただきました
お茶とうの後
一旦四方棚を片付けて
唐物 行のお稽古をしました
お点前は
昨年唐物の相伝を受けられた
Mさんにしていただきました
お客様には三人入っていただきました
今は通常の稽古では
濃茶は客一人で行っています
今日は
事前にご要望を確認の上
久しぶりに三名で飲み回しをしていただきました
但し
茶碗に口をつけるところを
少しずつずらす形で飲んでいただきました
こういったことには
賛否両論あることと思います
色々考える機会を与えられたととらえ
他の人のことはさておき
各自それぞれの立場で
答えを臨機応変に見つけていくしか
ないのでしょう

花月は
一服ずつお茶碗を取り替えて行いました
今年は
花月を社中と共に制覇したいと
思っていますが。。。
今日は見学者の方々も
一緒になって頭をひねりつつ
「そこは”慈悲の心”で・・」やら
「それは”空き巣ねらい”や」等々
外から声がかかり
本来は厳格なはずの花月ですが
なかなか賑やかな稽古となりました
ブログをご覧の諸兄諸姉の皆様には
「何のことやら?」と
思われるかもしれませんが
花月をよりわかりやすくする
師匠伝授の方便なのです・・・
(^^)
まだまだ社中も私も
”おぼろ月”の輪郭が見えたり隠れたりです

主菓子 菜の花 鼓月製

干菓子 御池煎餅 亀屋良永

2021/3/24
酬恩庵(一休寺) つれづれ
お彼岸が明けて
一段と春めいてきましたね
今日はふと思い立ち
春風に誘われて
京田辺市にある
酬恩庵 通称「一休寺」まで
歩いて行ってきました

菜の花が風に小さく揺れています

道ばたのタンポポ
黄色い花を見ると
なんだか元気がでますね

Café kinco-ya
家から2時間ほど歩いて
一休寺の近くまできましたが
まずはお昼ご飯

女性のオーナーさんは
中学校の体育の先生を退職後
カフェを始められたのだそうです
このカフェのすぐ横の小さな道を行くと
薪神社があってそのまま歩いていくと
一休寺に行けると教えてくれました

薪神社
ここは能楽発祥の地なのです

こちらは
月読命が依り付いたと伝わる石なのだそうです

薪神社からほんの百メートルほどで
教えていただいた通り
一休寺の前に来ました
一休寺は
一休宗純が88歳で亡くなるまで
その後半生を過ごした場所です

「諸悪莫作・衆善奉行」
悪をなさず善いことを行いなさい
そういえば
侘茶の祖といわれる村田珠光は
一休宗純との親交があったとも言われています

庫裏

お抹茶をいただいて「一休み」




開山堂
内陣に
開山である大応国師の木像が
安置されていました
とても柔和な顔をなさっていました


桜が満開

たくさんの水鳥が
気持ち良さそうに羽を休めていました

一休さんと言えば
「このはし渡るべからず」ですね!


「寸松庵色紙」で知られる
安土・桃山から江戸時代の茶人
寸松庵のお墓

有漏路(うろじ)より
無漏路(むろじ)へ
帰る一休み
雨ふらば降れ 風ふかば吹け
一休宗純

2021/3/23
ピアノを弾いてお抹茶で一休み つれづれ

春らしくなってきましたね!
稽古場の周りの芝桜や利休梅が
満開です

稽古場のある『北山茶露音』には
同じ建物の中にコンサートサロンと
ピアノのレッスン室があります
一昨日の日曜日には
二階のサロンでコンサートを開き
緊張の中にも
幸せな時間をお客様と共有しました
→(第26回クレモナ・コンサート)

そして今日は
一階のレッスン室で
ピアノのレッスンをしていました
そして
休み時間には
お抹茶を点ててほっと一休み。。。
心身共に癒やされます
私の中には
西洋と東洋のどちらの文化にも
憧れと喜びがあって
その二つがあることで
自分のバランスをとっているようです

2021/3/19
帛紗のこと つれづれ
昨日一人で盆点の稽古をしていた時
ふと疑問に思ったことがあったので
今朝ちょっと確かめてみることにしました
それは
「ふくささばき」に関することです
因みに
「ふくさ」には
帛紗 袱紗 服紗
など色々な漢字が使われていますが
茶道雑誌(河原書店)に準じて
「帛紗」と書かせていただきます
帛紗さばきは
茶器・茶入や茶杓を清める時などに
いたしますが
薄茶点前などでする常のさばき方の他に
四方さばきや真・行のさばき方が
存在します
私が今回確かめてみたかったのは
さばき方によって
帛紗のどの場所を使っているのか
ということでした
実際に帛紗をさばいて
拭く場所にまち針を打って
確かめてみました
早速見てみましょう

写真の右がわさになっています
それぞれのまち針の
頭の部分が拭く場所で
針の向く先が
拭くときに上になる方向です
もう少しわかりやすく
画像にペイントしてみました

赤⇒常のさばき方・四方さばきの時
黄⇒真のさばき方の時
緑⇒行のさばき方の時
まあこれだけのことなんですが
一応はっきりわかって
すっきりしました
このことを確かめたら
またふと気づいて
おや?と思ったことがあるのですが
それはお点前に関することです
あらためて
じっくり考えてみたいと思います
_(._.)_

2021/3/18
3月稽古場 5 稽古【洗心会】
今日の稽古は午後からでしたので
午前中は庭の草を引いたりして
稽古場の周りの外掃除をしました
春の陽射しが心地よく
夢中になっているうちに
あっという間に時間が過ぎました

稽古場の利休梅が
次々に白い花を咲かせ始めました

「白珪尚可磨」
黄梅院太玄和尚筆
白珪は瑕(きず)がついても磨けばよいが
言葉は言い損なうと取り返しがきかない
という意味
転じて
完全無欠の清らかな玉も
さらに磨くべきであるという意味
禅の道にも茶の湯の道にも完成はない
(「茶席の禅語大辞典」より)
私達人間は
どんなに立派な人でも
人間である以上完全無欠になることは
恐らく永久に不可能なのではないでしょうか
瑕は大小多々ありながらも
少しでも美しく輝くことを願い
毎日ひたすら少しずつ
磨き続けていく存在でありたいと
私は思います
そして
そのような光輝く人達と交わり
励まし励まされながら
お互いの光に照らされて
歩んでいきたいと思います

主菓子 都の春 鼓月製

干菓子 長生殿 森八製
今日は社中の方がお帰りになった後
まだ釜が煮えていたので
一人で盆点の点前を稽古しました
実は昨日でかけたお稽古で
思いがけず
盆点のお点前をさせていただいたので
細かい点を復習してみたかったのです
今のお稽古場には
12年ほど通っていて
盆点の稽古は年に1〜2度はあるのですが
お点前をさせていただく機会は滅多に無くて
今回で2度目でした
今年は社中に盆点相伝をいたしますので
さらに理解を深めることができて
ありがたいことでした

