ようこそ、お入りを・・・。

2021/5/20

5月稽古場 5  稽古

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「青山緑水」
大徳寺黄梅院太玄師




今日の稽古場で

「お茶の点前は
なぜこれほどまで丁寧にするのか」

ということが話題になりました


これは
お茶に興味を持つ外国人の方から
よく寄せられる質問の一つなのだそうです

外国人観光客と一口に言っても
ただ単に
観光旅行のオプションとして
日本の茶道を”体験”してみたいだけの方もいれば

普段から日本文化に強い関心を持っておられて
哲学的なより深い回答を期待している方も
いらっしゃるようです


また
実際に茶道を嗜む私達日本人の中にも
それぞれの考えや思いがあって

この答えは千差万別であり
マニュアル的に答えを一つに決めることには
無理があるように思います


しかし
私がもし外国の方に尋ねられたら・・・

そうですね。。。

まずは
相手がどれほどまでの答えを
求めているか
そして理解していただけるかを
その場の状況で見極めることに努めます


また
通訳の人を介するわけですから
あまり込み入った内容は避けて
わかりやすい言葉で表現しようと思います



その上で・・・


「茶道において点前を丁寧にする理由は
一つではなく色々あると考えられますが・・・」

と前置きした後


「私の場合は・・・」と断った上で


『心を込めてお茶を点てるために
丁寧にしているのです』と

お答えをするのが
自分としては最も適切なのではないかと思います



他にも

『粗相をしないためです』

『美味しいお茶を点てるためです』

『先人が築いた形だからです』

『美しい点前をするためです』など

色々な答え方があるでしょう


恐らくどの答えも間違っているわけでは
ないと思います



《なぜ点前は丁寧にするのか?》


『もてなしの心を表わすため』

『心を無にするため』

『場をととのえるため』

『自らの修行のため』

『お茶は禅と一体であるから』


さて皆様なら
どのようにお答えなさいますでしょうか?


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13

2021/5/19

吾唯知足  つれづれ

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梅雨ですねぇ。。。



”雨がふります 雨がふる
遊びにいきたし 傘は無し・・・


雨がふります 雨がふる
いやでもお家で 遊びましょう・・・”



思い通りにならないこと
たくさんありますね。。。


「思い通りにならないこと」を
仏教においては
「苦」と言うのだそうです


「生・老・病・死」の「四苦」

そして

愛別離苦(あいべつりく) 愛する者と別離すること
怨憎会苦(おんぞうえく) 怨み憎んでいる者に会うこと
求不得苦(ぐふとくく)  求める物が得られないこと
五蘊盛苦(ごうんじょうく)五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならないこと


この四つの苦を合わせて
「八苦」


この「四苦八苦」を経験するのは
人として生まれた宿命かもしれません



ところが・・・です!



何と我が国で現在進行中の
《ムーンショット計画》をご存じですか?

一口で言うと

人が身体・脳・空間・時間の制約から解放された
社会を実現する計画だといいます

1人で10体以上のアバターを操作するように
なるのだそうです


これが実現すると

誰もが100歳まで生きることができ
さらには
いつどこで何をするのも
全て「思い通り」になる!?

という正に『夢のような』世界が
実現するというのです


その計画を
2030年から2050年までに
実現させるというプロジェクトが
既に現在進行しているのだといいます


その《ムーンショット計画》は
内閣府のHPを検索すれば
誰でも見ることができます↓

〔内閣府ホームページ〕



私は
この計画をほんの数日前に知りました


そして
とんでもない大変なことが
人知れず進んでいることに
ショックと危機感を感じずにはいられませんでした


どんな事象にも
プラスの面とマイナスの面は
表裏一体かもしれませんが

個人的には
このような計画が実現した世界には
住みたいとは思いません



そんな世界に住むくらいなら

「四苦八苦」のある世界で
その「四苦八苦」を味わい
それをむしろ楽しんで生きているほうが
よほど人間的で魅力があります


いつかは死を迎える覚悟のもと
少しずつ老いてゆく自分を受け入れつつ
その年齢に相応しい生き方を模索し

様々な苦を耐え忍びながらも
それによって自己の魂を磨き
その中で楽しみや幸せを見出し
人と人のつながりを大切にして
愛を育み
愛を放って
お互いの未熟さを認めながら
共に歩みをすすめる・・・


そんな生き方を
私はこれからも続けていきたいと
切実に思います!


『吾唯知足』


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龍安寺 つくばい文香合





17

2021/5/16

5月 且座会  且座会

今朝は
早朝より雨の音で目が覚めました


九州地方などに続き
どうやら関西でも
梅雨に入ったようです

例年よりも
三週間ほど早い梅雨入りなのだそうです


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且座会は
お陰様で5回目となりました


開始1時間前には
いつも通りお手伝いの社中が到着し
水屋の準備を開始

そして小雨のぱらつく中
定刻には
6名の会員が待合にそろいました


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本日は
皆様に初めて
「躙(にじ)る」ということを
お伝えさせていただきました

大寄せ茶会では
席入りの時間短縮のために
立ったまま歩いて席入りすることの方が
多いかもしれません


しかし
本来は茶席には躙って入るということを
知っていただくことは
やはり大切かと思い
お伝えさせていただきました



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今日は
且座会の皆様にとっては
初めての「風炉」のしつらえでした

ほんのひとときの間
私のおしゃべりをとめて
皆さんに目を閉じていただきました

茶室に
ただ釜の鳴る音だけが響く
その静けさを
体感していただけたようです

やがて
釜音をかき消すように
今度は雨の音が
ざあ−っと聞こえてきました


茶室で聴く雨音・・・


それもまた
皆様の心に響いているようでした


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銘 花あやめ  鼓月製


今日も
終わった後で色々なご質問や
感想を伺いました


正客が莨盆を動かすのはいつがよいですか
また退出の時には元の位置に戻しますか?

釜がこのように煮えがつくために
どのような準備をするのですか?

このような
なかなか踏み込んだご質問をいただき
皆様の意識の高さを感じました



13

2021/5/13

5月稽古場 4  稽古

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「葉々起清風」
前大徳 大道師

相送当門有脩竹
為君葉々起清風

あい送って門に当たれば脩竹有り
君が為に葉々(ようよう)清風を起こす

虚堂禅師送別の句。
別れを惜しみ門まで見送りに出る。
すると門前の竹の葉がそよそよと風に鳴り
旅立つ君に清涼なる餞別を送っていた。
清らかな直心と直心の交わりである。

(『茶席の禅語大辞典』より)


今の季節にぴったりの清々しい言葉で
毎年初風炉の頃に掛けて
楽しんでいます


ところで
ふと思ったのですが・・・


「葉々清風を起こす」って

何だか反対のような気がしません?


屁理屈を言うつもりは無いですが

”葉が風を起こす”

わけではないですよね・・・

本当は

「風が吹いて葉を動かす」

ということですよね


それを敢えて

「葉々清風を起こす」
と詠うのは
それが単に文学的表現として
美しいからでしょうか


しかし
あらためて考えてみると

もしかしたら

風が葉を揺らすのと同時に
葉が動いて清風が生起する

というのが真理のような気もします

つまり
「風」と「葉」の
どちらかが主であり一方が従である

という関係でなく

風と葉が一体となって
溶け合っているというような。。。


なんだか上手く表現できませんが

お茶の亭主と客の間も
この風と葉のような在り方であったら
きっと素晴らしいのだろうなあ・・・

と思いました


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「薫風自南来」
前大徳紹尚師



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運び 濃茶


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通常の稽古では
いつもこの茶入を使っています

稽古用の安価な茶入ですけれど
15年以上使い続けていると
どことなく味わいが出てきたようにも感じます


そして
稽古の時によく思うのですが

同じ茶入なのに
使う人によって
仕服の着せ方に微妙な違いがあって
その人の個性や
時にはその日の気分や体調などまで
感じられるようで面白いです


11

2021/5/12

5月稽古場 3  稽古

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画賛「葉々起清風」
前大徳大道師


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「薫風自南来」
前大徳紹尚師



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運び 薄茶


最後は
中仕舞を忘れずに。。。

広間の風炉の運び薄茶の時に限り
中仕舞をするように習います

その理由は”風情”にあると
言われます


中仕舞の”風情”


感じられますか?


私は以前は
その風情を感じることができませんでした


しかし
ある時に本仕舞ではなく
中仕舞にすると
「ここが違う!」という決定的な違いに気づきました


そのことを書いた記事は↓

https://wind.ap.teacup.com/idobata/599.html

よかったらご覧下さい(*^_^*)




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干菓子  八ッ橋  聖護院製






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