ようこそ、お入りを・・・。

2018/10/18

10月稽古場 3  稽古

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「心外無別法』
東大寺長老 寛秀師

20年ほど前に
東大寺の瓦の拓本をとらせていただいた折に
筒井寛秀長老に書いていただいたものです


この言葉は
「華厳経」において
宇宙の根本原理を表しているとされます

禅語の本には
次のように解説されています



一切の存在や現象は
心より起こったものであり
心の外に別な法はないということ

三界は
唯一心のみにして

心外に別法無く
心と仏と及び衆生と
この三に差別無し

(「茶席の禅語大辞典」より)





宇宙空間に存在するものは全て
みなただ一心の顕現したものであり
この一心と無縁に存在するものは
何一つない

この一心とは
人間をはじめ万物がそこから生まれ
またそこに帰るところの宇宙の大生命

仏教の「如」
儒教の「天命」 
老子のいう「大道」の
表すものである


つまり
この宇宙に存在する一切のもの
人間をはじめ万物はみな

宇宙の大生命・如の発露したものであり
この宇宙の大生命・如の顕現でないものは
何一つない

(「新版一行物 禅語の茶掛」より)


これとは別に
私の愛読書である
「思い通りに生きる人の引き寄せの法則」
(ウエイン・W・ダイアー)
には
この「心」のことを
「宇宙の『意志の力』」と
表現しています

この本の冒頭に
書かれている一節を抜粋します

「この宇宙には
測ることも言葉で表現することも
できない力が存在しており
それをシャーマンたちは意志の力と呼ぶ
この世に存在するありとあらゆるものは全て
この意志の力に絆によって結ばれているのだ」


これは
その言葉どおり
私たちの言語で表現することのできない
力なのでしょうけれど
私は
私の理解できる範囲で
この力の存在することを
信じて生きています


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竹台子 一つ飾

秋の陽が
次第に傾いて参りました

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主菓子  千代見草  鼓月製

不老長寿の象徴である菊の異称です
そういえば
昨日は旧暦の重陽でした
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2018/10/15

東大寺席  茶会

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今から1275年前
天平15年(743)10月15日に
聖武天皇が「大仏造顕の詔」を発せられたことに因み
東大寺では
毎年10月15日に
「大仏様秋の祭り」が行われます

今年も
大仏殿では
盧舎那仏造顕発願慶讃法要が営まれ
表千家左海大宗匠により
献茶式が執り行われました

私も
真言院席にて
敬游会の方々と共に
ご奉仕させていただきました

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毎年必ずこの席に
お越しいただくご夫妻がいらして
「今年も来ました」と・・・

年に一度しかお目にかからないのに
いつしか親しみ深く感じられることが
うれしいです

「同じことを
変わらずできることが幸せですね」と
言葉を交わしました




今日の本席に掛けられた掛物は
「華厳」でした

釈尊の悟りの境地が説かれている
華厳経の教えの中に

「あらゆる事象は心が転じたものと観察し
形や時間にとらわれることなく
宇宙の真理を探究する努力を怠らない」という
教えがあるのだそうです

昨日は
茶会の準備の後
時間があったので
大仏様をお参りし
境内を散策しました

東大寺の大仏様を見上げると
その大きさに圧倒され
自分が豆粒ほどに小さく感じられます

また境内を歩いていると
日本の長い歴史の中で起こった
膨大な出来事の記憶が
そこかしこに漂っているようで
気が遠くなるような気がします

大勢の外国旅行者の中を
一人歩いていたら
なんだか
日常の時間と空間が消えて
宇宙にぽっかり浮かんでいるような
不思議な気分になりました

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13

2018/10/11

10月稽古場 2  稽古

私が高校生だった頃
毎週月曜日が
お茶の稽古日でした


当時
テニス部に入っていたので
毎週月曜には
部活の先輩に
欠席することを伝えてから
帰らなければなりませんでした


その度に先輩から
怪訝な顔で「えっ?お茶!?」と言われ
私は小さくなっていました


正直なところ
本心はお茶なんか休んで
テニスがしたかったのに
それでもなぜか
お茶の稽古を休むことはありませんでした

先日見た
映画「日日是好日」の中でも
色々なことがあって
主人公が
「お茶やめようか・・・」と
思う場面がありましたが
どういうわけか
気づくとまた
お稽古場にすわっているのです


お茶って
本当に不思議です。。。



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東大寺寛秀師筆  円相

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秋明菊が咲きました

花入れは瀬戸です


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竹台子  一つ飾  濃茶点前


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主菓子  おみなえし  鼓月製

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2018/10/11

畠山記念館と出光美術館  美術館・お茶室

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9日と10日は
久しぶりに東に向かって
遠出をしていました

富士山は
少し雲にかかっていましたが
二日ともお天気に恵まれて
時間の許す限り
美術館やコンサートなど
色々楽しんで参りました

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畠山記念館

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生誕150年 原三溪 茶と美術へのまなざし

原三溪が生まれた年が
明治元年だったことに
あらためて気づきました


正に
長く続いた江戸時代が終わって
新しい近代社会が生まれるその時に
この世に生を受けた人だったのですね




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苑内の茶室


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出光美術館


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仙崖礼賛

「○△□」など
ユーモアあふれる禅画で知られる
仙崖ですが
その作品のほとんどが
還暦を過ぎてから制作されたのだそうです

「老人六歌仙」には
今も昔も全く変わらぬ「老人」の姿に
思わず笑ってしまいましたが
自分ももう
その「老人」の仲間入りかと思うと
笑ってもいられないと
思いました


しわがよる ほくろができる 腰曲がる
頭がはげる ひげ白くなる

手はふるう 足はよろつく
歯は抜ける 耳は聞こえず
目は疎くなる

身に添うは 頭巾襟巻
杖 眼鏡
たんぽ おんじゃく
しゅびん 孫の手

聞きたがる 死にともながる 淋しがる
心がまがる 欲深くなる

くどくなる 気短になる 愚痴になる
でしゃばりたがる 世話やきたがる

又しても 同じ咄に 子を誉る
達者自慢に 人は嫌がる




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こちらは
東京都庭園美術館にある
旧朝香宮邸です


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庭園内の茶室「光華」


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広間

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立礼席


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こちらは
飛鳥山公園内にある
青淵(せいえん)文庫です

幕末に生まれ
近代日本の経済社会の基盤を築いた
渋沢栄一(1840-1931)の書庫として
建てられたものです

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ステンドグラスが美しい閲覧室


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旧渋沢庭園内の茶室「無心庵」跡

茶室は
戦火に焼失してしまったそうですが

礎石や踏み石
腰掛待合の石などが
かろうじて残されていました

かつて
ここで開かれた
茶会に思いを馳せつつ
人の世の諸行無常に
しみじみとした気持ちになりました


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2018/10/7

映画『日日是好日』   つれづれ
10月13日に公開予定の映画
『日日是好日』
先行上映されているのを知り
本日一足早く
鑑賞して参りました

この映画は
森下典子さんの自伝エッセイ
『日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-』
を原作として作られた作品で

主役の典子役を黒木華さん
茶道教室の先生役を
先月映画公開直前にお亡くなりになった
樹木希林さんが演じていらっしゃいます

物語は
四季折々の稽古風景の中で
茶道を通して
人として成長していく主人公の
心模様を自然体で映しとっています


以前原作も読んでいましたので
映画のおおよその流れは予想していましたが
稽古場や大寄せ茶会の風景など
「茶道あるある」では
思わず笑ってしまいました


最後の場面で
「あなたも教えなさい」という
先生の言葉に
私自身
自分の先生に言われ続けていたことを思い出し
はっと我に返り
なぜか涙がこみあげてきました


映像が消え
エンドロールをぼんやり見ていたら
この映画に協力された
茶道具屋さんが
以前お世話になったことのある
さがみやさんだったので
びっくりしました

そういえば
撮影は横浜で行われたらしく
表千家同門会神奈川県支部協力
応援 表千家不審菴
と なっていました


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