2020/12/23
12月稽古場 7 稽古
本日は
今年最後の研究会をいたしました

「萬歳萬歳萬々歳」
今年は
2月に舅がそして11月に父が他界しました
あらためて考えれば
二人とも90年という天寿を全うし
穏やかに旅立ったわけですから
いずれも「萬歳!」と
言ってもいいような気がします
また
2020年は
昨年の暮れには誰にも思いもよらなかった
人類史上極めて希な一年でした
ということは・・・
来たる2021年が
”思いもよらない”
素晴らしい一年になることだって
あるはず

そんなことを思いながら
今日はこの掛物を掛けました

七事式が制定された時
如心斎の門人であった大徳寺の大龍和尚の法嗣
無学和尚が
七事式の各項目に添えた偈頌(げじゅ)があります
少し難しいけれど
七事式を修練するときの
根本がここにあるはずですから
これから七事式をする時に
毎回社中の皆さんとこの偈頌を確認していこうと思い
河原書店から昨年出版された「七事式」の教本などを参考に
まとめてみました

今日は
廻り炭と・・・


一二三をしました


主菓子 藪柑子 鼓月製

干菓子 和三ふやき 福
広島のお土産でいただきました
時節柄
袋の口を切って袋に入れたまま
お出ししました

今日の一二三は
薄茶点前で行いました
替茶碗のお点前にして
三客以降は
水屋でお茶碗を温め
点前座で点てていただきました

今年も
ブログ「一期一会」を
たくさんの方々にご覧いただきまして
ありがとうございました
来年は1月8日の初稽古から
スタートする予定です
どうぞ
良いお年をお迎え下さいませ
2021年が
皆様お一人お一人にとって
素晴らしい一年になりますように
お祈りしております


2020/12/17
12月稽古場 6 稽古

「看々臘月盡」
前大徳紹尚師

高麗卓
一昨日あたりから
とても冷え込んできました
アルミサッシは開けていますが
隙間風が身体に冷たいので
稽古中は障子を閉めました
ただ
稽古と稽古の間には
障子戸を開けて換気しました

主菓子 冬の朝 鼓月製
今朝は
雪もちらほらしていたようです

今月は
宗旦作写しの茶杓を使って
お稽古をしてきました
濃茶点前の時には
各自で自由に銘を考えていただきます
皆さんそれぞれ
季節に因んだ良い銘をつけて
楽しませて下さいました
そして今日は
「埋み火」という銘をつけられた方がいましたので
「十二月によく使われる銘で良いですね」
と申し上げましたら
彼女は
「実は宗旦に因んでこの銘をつけました」
と仰います
「それはどういう意味で?」と
おたずねしましたら
「宗旦の生き様が埋み火のようだと思ったからです」と
つまり
自身は表舞台から身をひそめつつ
息子達をしっかりと仕官させ
茶家としての火を絶やさず
後の世に千家の茶を伝え開花させた生き様を
彼女は「埋み火」のようだと感じたのだそうです
素晴らしいなあ!
と私は感動してしまいました

2020/12/16
12月稽古場 5 稽古

「看々臘月盡」
前大徳紹尚師
今年は
これまでに無いほど
正にみるみるうちに
駆け足で過ぎていった激動の一年でした
しかも
師走のここへ来て
その動きに拍車がかかっているように
感ずるのは私だけでしょうか
少なくとも私は個人的に
生まれてから60余年
後生大事に抱えてきた
いくつかのトラウマから
爆発的な勢いで解放されつつある
今の自分の変化に
驚いています

稽古の始まる前
水屋の準備をしながら
先輩から後輩へと水屋仕事が
受け継がれてゆきます

高麗卓 組合点

2020/12/10
12月稽古場 4 稽古

「歳月不待人」紫野昌道師

「三冬枯木花」前大徳一甫師

茶筅飾

茶室の写真に時々写る
白い玉・・・オーブ
それは
単にフラッシュの光が空気中の塵に
反射しているとも考えられますが
亡くなった方の「霊魂」という
とらえ方をする人もいます
私は
こういった現象をどう考えるかは
個々人によって自由でよいと思っています
今の私は
亡くなった父が向こうの世界で
兄弟や親しかった友人に再会し
その人達を連れて
頻繁に来てくれているのかなと
勝手に思っています

2020/12/9
12月稽古場 3 稽古

「三冬枯木花」前大徳一甫師
寒気厳しい冬の真只中
冷たく枯れきった木に
これは不思議
忽然と花が咲く
窮すれば変じ 変ずれば通ず
陰極まって 陽微かに萌(きざ)す
(「新版一行物ー禅語の茶掛−」より)
そう言えば
父の通夜の日
葬祭場の玄関前の土手に
信じられないほど無数の
黄色い小さな蝶が舞っていました
驚いてしばらく呆然と
その場に立ち尽くしていました
我にかえって
スマホを取り出して写そうとしたのですが
その蝶の群れは
すうっと消えるようにいなくなってしまいました
その時写した写真ですが・・・


高麗卓

主菓子 木枯らし 鼓月製
