ようこそ、お入りを・・・。

2020/4/15

茶事 客の心得 5  茶事
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【客の心得】

○茶事の「御礼」

茶事とは、
亭主が客を招待してもてなすために
自宅で開く催しであって
料亭などの饗応とは異なります。

しかし、一会を催すには、
当然それ相応の経費がかかります。

客一同はお招きを受けたことに
感謝をこめて「御礼」を持参します。

その金額は
稽古茶事や茶事教室のような場合は
亭主側から提示されますが

本来、茶事ではそういったことはありません。


茶事の趣旨や
亭主との関係などから
各自がそれぞれのお心持ちを
お渡ししたらよいのです。


熨斗袋の表書きも
決められたものがあるわけではなく

その会の趣旨や客と亭主との関係により
「御挨拶」「御礼」「御祝」等
ふさわしいと思う言葉を選びます。


手土産を持参する場合は、
茶事当日に亭主が用意しているもの
例えば花や和菓子などは、
避けた方が無難です。


そして、後日
「後礼」として
お手紙や電話などで
御礼の気持ちを伝えることも
招いて下さった亭主への心遣いの一つです。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以上、稽古茶事をしている中で、
気づいたことなど
社中向けに
私の考えをまとめて伝えたものに
今回若干加筆して書かせていただきました。

無論、これは色々ある中の一例です。

前にも書いたように
答えは一つではなく

時により相手により
臨機応変に対応していくことこそが
最も大切であることは言うまでもありません。


最後までご高覧いただきまして
ありがとうございました。
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2020/4/14

茶事 客の心得 4  茶事
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【客の心得】

○茶事が始まってから

寄付で身支度を整えている時も、
待合においても、
世間話など声高に喋らず、
心静かに席入りの案内を待ちましょう。


茶事の進行には、いくつかの約束ごとがあり、
それに従えば
自然に事が運ぶようになっています。


腰掛で待つ間、
座掃きの音や蹲踞を改める音を聞いて
迎付けが近いということを知ります。

腰掛において、
言葉をつつしむべきであるのは、
そのためでもありますが

客同士に交わされる
慎ましやかな会話の声で
客の感動や喜びが
壁を通して亭主に伝わっていることを
知っておくことも必要です。

末客は、茶室に入ると、
ふすまを軽く音をたてて閉めます。

亭主は、その音を聞いて、客の席入りを知り、
その後、客が床や点前座の拝見をして着座するまで、
衣擦れの音に耳をすませながら、
襖の前に座り、心静かに待っています。

客もまた、着座したら、言葉を控え、
亭主が襖を開けて出てくるのを、
心を静めて待ちましょう。


懐石は、ご馳走を供するものではなく、
後の濃茶をおいしく召し上がっていただくためにすすめる
軽い食事です。

昔、禅僧が空腹をしのぐために、
温めた石を懐にいだいたことに由来しています。

そのことを忘れずに、心静かにいただきましょう。
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2020/4/14

茶事 客の心得 3  茶事
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【客の心得】


○茶事当日

亭主は、客の到着時間に合わせて、
門前に打ち水をしたり、莨盆の用意をしたりしています。

客は、正客・連客共に、
どこか近くの場所で待ち合わせて、
定刻の二十分ほど前に揃って先方へ到着するのが、最も確かです。

それができない場合でも、
各人が同じく定刻の十五分〜三十分前に
到着するようにしたら良いでしょう。。

この時の心得として、タクシーで行く場合には、
門前に直接乗り付けるのではなく、
少し手前のところで下車し、歩いていきます。

門前に打ち水がしてあり、
門に手がかりが開けてあれば、
案内を請わずに、寄付や待合に通って構いません。

インターフォンを鳴らしたり
「ごめん下さい」などと
声を掛ける必要はありません。


万一、不測の事態が起きて遅参する場合は、
一刻も早く電話等で
亭主側にその旨が伝わるようにします。




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2020/4/13

茶事 客の心得 2  茶事
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【客の心得】

○茶事の前日まで

茶事の客は、
茶事の当日だけ客になるのではなく、
茶事の案内を受けた時から、
すでに客として自覚しておかなければなりません。

亭主から案内状が届いたら
間をおかずに出欠の返事を郵送します。

できることなら、
毛筆でしたためるのが望ましいでしょう。

茶事の前日(又は2〜3日前)には、
「前礼」の挨拶に出向くのが正式です。

現在では、電話等で簡潔にすませますが
互いの確認の意味もありますので
忘れずにいたしましょう。
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2020/4/12

茶事 客の心得 1  茶事

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先日4月8日に
社中を玄庵に招いてお茶事を催しました

その三名の方々から
それぞれの心を込めた
後礼のお手紙を頂戴しました


それらの手紙を繰り返し読み返す毎に
あの日の始まりから終わりまでを
また新たな喜びと共に思い返しています


そう言えば4年ほど前に
「茶事 客の心得」と題した
簡単な手引書を作って
社中の皆さんにお配りしたことがありました

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ここに書きましたことは
たまさか私がこれまで知り得たことと
私個人が実践している一例を
書き連ねただけのことです


書き足りない点もあれば
他のお茶人の方から見れば
少し違っていることもあると思います

特に気を付けたいのは
客と亭主との関係によって

客のするべきことは
臨機応変に変わってくるので
答えはこれ一つでは無いということです


お茶の道は
それぞれに歩んで来られた道が
かけがえのない唯一無二のものですから

自分と異なるやり方を見たら

ああそういうのもあるのだな・・
くらいに思ってくださいませ


大切なことは
自分がどうするのかを
一瞬一瞬選んでいくことであり
それがご自身の道になっていくのだと思います

その一つの参考になりますればと思い

「茶事 客の心得」より

その内容をここに書かせていただきます

ご高覧いただけたら幸いです

・・・・・・・・・・・・・・・・・



【茶事とは何か】

茶事とは、客を招待して食事(懐石)を出し、
その後に菓子、濃茶、薄茶を点てて、
約四時間をかけてもてなす催しをいいます。

しかし、
茶事は一日だけですべてがすんでしまうわけではありません。

茶事を主催する亭主は、
約一ヶ月前には客の顔ぶれを決めて正式な案内状を出し、

客の方もその案内に応じて、
すぐに正式に返事を送るところから、
茶事は始まります。

そして亭主は、
茶事を催す一週間ほど前から、
本格的に準備にとりかかります。

それに対して、
客は前日には「前礼」と称して、
亭主の家の玄関先まで出向いて参会する旨を伝え、

さらに茶事が終わった後も
「後礼」という挨拶に行くのが、
正式な作法となっています。

ただし、昨今では、
前礼・後礼とも、手紙や電話、
あるいはメールなどですませることが多くなっています。

これら一連の約束事を主客が協力しあって、
初めて茶事は成り立つのです。           
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