ようこそ、お入りを・・・。

2020/8/9

逸翁美術館ーわびとサビとはどう違う?  美術館・お茶室
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逸翁美術館2020展示
「わびとサビとはどう違う?
(9月6日まで開催)

とても興味深いタイトルに惹かれて
出かけてきました


パンフレットには
「多様な解釈があるとは思いますが・・」と前置きして

余白の多い簡略な筆使いの絵。
割れてヒビが入った茶碗。
不完全な物。Incomplete。
けれども他の物に無い固有の姿に
かえって面白さが感じられる。
それが「わび」。

燻し銀。煤けた古竹。
時を経て色味や肌合いが変質した素材。
無常。Impermanent。
けれども新品ピカピカの物には無い、
落ち着いた味わいが感じられる。
それが「さび」。



この説明だけでも
「わびさび」の違いが
かなりわかりやすくなった気がしますが

会場にはもう少し踏み込んだ解説文が
ありました

それも大変うまく表現されていたので
会場の方に許可を得て
書き写させていただきました


全文となるとかなり長くなってしまうので
その一部を抜粋して書かせていただきます



「侘しい」とは、

あれば良いなと思う物が無い、少ない、足りないなどから、
思いの通りにならないことを嘆く失意の念を表わす。

桃山末期、世俗を離れた生活に風雅を感ずる心が生まれた。
ここで用いられる器物は、単に粗末というだけでは、
趣味人たちの「侘び」の美意識を満足させず
それぞれに固有の価値が見出され、
一種の品格を有すると認められることが必要となった。


「寂しい」とは、

今まで居た人がいなくなってしまって、心細い心情を表わす。
あるいは、以前あった物がなくなってしまって、残念に思う気持ち。

本来「寂び」は時間の経過に伴い、
人や物が失せて空しく静かになった様を表わす。
「寂び」は閑寂な境地や、枯淡な趣き、
古びた味わいを表わす語に転じた。



会場では
「侘び」と「さび」に分けて
道具が展示されていました


とはいえ
実際には侘びとさびの感覚には
重なる部分も多く
「これは侘び これはサビ」と
はっきりと分けて考えられるものでもないような気もしました


会場の出口には
そのようなことも何となく書かれていたようです


それから

「粗い」は「素朴」
「歪み」は「愉快」
「壊れ」は「個性」
「褪せ」は「枯淡」
「剥げ」は「穏和」
「荒れ」は「渋い」


こんな切り口も大変面白く
時間の経つのを忘れて
楽しませていただきました

”本来ネガティヴであったものを
ポジティブに楽しむ心”
『逆転の発想』

それはある意味

今のそしてこれからの時代
最も必要とされる
生き方なのではないかと
思わされました



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雅俗山荘

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もし
レストランのお料理がお茶漬けだったら・・・・侘び?

もし
レストランにお客さんが誰もいなかったら・・・寂び?


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2020/7/5

大阪くらしの今昔館  美術館・お茶室

昨日堺に向かって出かけた折り
北浜駅を歩いていて
こんなポスターを見つけました↓

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さっそく帰りに
天六(天神橋筋六丁目)まで足をのばして
立ち寄ってみることにしました

場所は
「大阪くらしの今昔館」8階


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まずは常設展から。。。


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江戸時代の大阪の町並みが
映画のセットさながら再現してあります



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時代劇で見るような長屋とか・・・



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こちらは裕福な商家


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こんなリアルな野良犬まで・・・


写真には写っていませんが
結構たくさんの人が来られていて

江戸時代の活気ある大阪の町を
歩いているような気分になりました



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そしていよいよお目当てのこちら

特別展「和紙の建築模型」
〜建築起こし絵図〜茶室と社寺と即位図と 


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茶室「蓑庵」(大徳寺玉林院)原寸模型


あれ?これは・・・

会場スタッフの方に声を掛けて
お尋ねしましたら
やはり!
竹中大工道具館にあるものと同じだそうです


実は
この原寸模型は2つ造られ
一つは竹中大工道具館に置かれ

もう一つは
ずっと海外の美術館等を巡って展示されていたのだそうです


それがこの度日本に里帰りし
今ここに展示されているというお話でした


そう言えば
今からちょうど3年前
竹中大工道具館を訪れこれと同じ茶室模型を見ました
(その時の記事はコチラ

あの頃の気持ちが蘇ってきました

「いつかこんな小間を作りたい。。。」

あの日も
何か手がかりを得たくて
茶室模型を見るために
竹中大工道具館に出かけたのでした

しかし
その場所では特に何も進展を感ずることなく
帰ってきました


ところが
その5ヶ月後に思いがけない出会いがあり
「玄庵」建築への歯車が突然動き始めたのでした



今から思い返すと
その頃まだ何も決まっていなかったのに
未来の茶室の名称を

「玄庵」

とすることだけは
師匠から許しをいただいて
決まっていたことも

なんだか不思議だなあと思います



さて
話がそれてしまいましたが

「茶室起こし絵図」は建築割とも表記され

立体的に組み立てられる設計図です


茶室の設計や建築後の説明のために
江戸時代に盛んに作られたといいます



今回展示されていた起こし絵図は
中井家という大工棟梁の家に代々伝わったものだそうです


中井家は慶長年間からの大工の家柄で
徳川家康に重用され
伏見城 二条城 江戸城 駿府城 名古屋城などの
造営を始め

現在国宝に指定されている寺社の多くを
建築したといいます

石清水八幡宮本社も
中井家が担当していたと知り
驚きました









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2020/5/18

松花堂跡  美術館・お茶室
あまり更新が無いにもかかわらず
今日もご訪問いただいて
ありがとうございます(*^_^*)


さて私の家から
石清水八幡宮へは普段は車で15分ほどで山上まで上がれます

でも
時間と体力の有り余っている今
今日は参道を歩いて
ゆっくりお参りに行ってきました


その参道の途中に
史跡・松花堂跡があります

瀧本坊の住職であった松花堂昭乗がその晩年
泉坊に移って隠棲し
その一角に方丈の草庵を結んだ場所です


よろしければご覧下さい(約4分の動画です)


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2020/2/17

椿大神社 鈴松庵  美術館・お茶室

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三重県鈴鹿市の
椿大神社(つばきおおかみやしろ)に
松下幸之助さんが寄進された
「鈴松庵」というお茶室があります


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お菓子の御銘  雪中梅


写真ではわかりにくいですが
お皿は深みのある瑠璃色をしています

万古焼なのだそうです

このお皿は持って帰ることができます


以前にも二回ほど訪れたことがありますが
その時にいただいたのは
瀬戸焼で白いお皿とピンク色のお皿でした


毎年お皿の色が違うそうで
次回訪れるのがまた楽しみです







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2020/2/4

奈良八窓庵  美術館・お茶室

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奈良国立博物館構内の庭に
「八窓庵」と呼ばれるお茶室があります


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この茶室は
もと大乗院門跡(奈良)の庭園内にあったもので
そこでは含水亭(がんすいてい)と呼ばれていたそうです

大乗院が廃寺となり
明治25年にこちらへ移されたといいます

「大和三茶室」と称されているこの茶室は
色紙窓や雲雀棚など
随所に織部創始とされる工夫が見られ

古田織部の好み(作)と言われていますが
確証はないとのことです
(参照:「すぐわかる茶室の見方」東京美術)

この由緒あるお茶室で
明日から始まる
珠光茶会の中の一席がもたれます


私も
担当会の一員として
明日の一日だけ
お手伝いに入らせていただきます


今日は準備とお掃除に行って参りました

お客様の誘導や半東
水屋仕事とお点前も一回だけ
させていただくことになっているようです


もし見かけたら
お気軽にお声掛けてください





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