2012年4月22日 日曜日
混沌とした世の中を見つめその先を見越すのは自分自身の感性と思考しかアテにできない時代になっています。だから、目的を持って何かをやり遂げることよりも、その過程で何を感じ、何を考えるか、が価値を持つのです。
「何かをやり遂げる」。個人的な努力でできることはどんどんやったらいいと思う、しかしそれだけでは自分の価値はわからない、他者にとっての自分の価値を生み出すことが社会的な存在価値を認めてもらうことです。
〜〜MSN産経ニュース4月22日引用〜〜
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120422/lcl12042218010001-n1.htm
当選無効の大ピンチ! 「美人すぎる市議」が本紙だけに“秘密”を激白 2012.4.22 18:00
MSN産経ニュースでの独占インタビューをきっかけに「美人すぎる市議」として注目されていた埼玉県新座市の新人市議、立川明日香さん(27)が大ピンチだ。同市選挙管理委員会が2月の選挙での当選を「無効」との決定を下したからだ。その理由は「公職選挙法で必要とする3カ月以上の居住実態がなかった」というものだが、立川さんは「そもそも居住実態というのがよく分からない。県選管に不服を申し立てる」と引き下がらない。本当に居住実態はなかったのか。20日、産経新聞の単独インタビューに応じた立川さんが、本紙だけに大きな秘密を打ち明けてくれた。(さいたま総局 安岡一成)
立川さんの「生活実態」とは
市選管によると、「生活実態がない」理由は2つ。
彼女は昨年9月に新座市に転入し、住民登録した。選挙前の事前審査や告示日の書類チェックでは不備は見当たらなかったという。ただ、市民からの当選異議申し立てを受けて調べたところ、ライフラインの使用実績が極端に少なかった。
具体的には、水道は昨年9月が3立方メートル、昨年10月から今年1月末までがゼロ、2月から3月末までが7立方メートル。電気は、昨年9月から2月までが20キロワット時で3月の1カ月分だけは240キロワット時だったという。ガスに至っては契約をしたのが今年2月に入ってからだった。これらから、「これでは生活の本拠とはいえない」と判断したという。
もう1つは家族の証言だった。選管委員による証人尋問は、公選法に基づき嘘をつけば偽証罪に問われるほど重いもの。その中で、立川さんの夫と義理の母親の「新座市に住み始めたのは当選後」という証言が信憑(しんぴょう)性が高く、採用されたという。
単独インタビューで反論
市選管からこう発表はあった直後の午前11時半ごろ、立川さんは市役所で記者団の取材に応じた。居住実態について問われたとき、「こちらで抱えている事情もありますし、弁護士と相談して対応を決めたい」と述べた。このとらえどころのない言葉に秘められた意味は、このときは分からなかった。
この後、立川さんは産経新聞の単独インタビューに応じた。当選後に取材したときから会っていなかったが、1ヶ月半ぶりに見た彼女は、清楚な白シャツに上下黒のスーツ姿。スレンダーな体形は相変わらずだったが、表情は少し疲れているようだった。
「ここ1カ月くらいストレスが多くて、風邪が治らないんです。せきをして肋骨(ろっこつ)にひびが入っちゃって。笑ったりもしますけど、今、精神的には辛い状況です」
こう切り出し、市選管の言い分に次々と反論していった。
まず、居住実態については、こうだ。
「私はここで政治家をやると決め、9月に住民登録しました。水道はミネラルウオーターを飲むし、風呂は外で済ましてます。自炊はしません。だから、電気も水道も少ないときはありました」
「ライフラインを使っていないということが当選を無効にするなんておかしい。私は私なりに誠心誠意、暗中模索で政治活動をやってきたつもりです」
立川さんには東京都練馬区内に夫が住んでおり、3歳になる長女も同区内の保育園に預けているという。
「練馬の家にはここから車で40分くらい。子供を夫や義理の両親に預けに新座の自宅を空けることもあったし、預けにいってそのまま寝てしまうことも確かにありました」
ここまで話を聞いても、水道や電気の使用量がこれで済むのかという疑問は残ったが、立川さんの体調も考慮し、次の質問に移っ た。
「家族の証言との整合性はどうなるのか?」
こう尋ねたとき、彼女はは少し言葉を詰まらせたが、意を決したように話し始めた。
《ここからの彼女の話が真実だとすると、生活実態を疑われる状況が生まれた原因がなんとなく理解できるように思えた。それは彼女の生い立ちを理解した上で聞くと、とても切ないもので、公にすることは少しためらわれるものだった。彼女に「書いていい」と了解を得たことをお断りした上で、続ける》。
激白! 「現在、離婚調停中」
「実は…。今、夫と離婚調停中なんです。夫は子供の親権を主張している。だから義理の母も、私にとって不利な証言をします。このことは選管に事情を聴かれたときに何度も訴えたのに、悲しいです」
両親の顔を知らず、児童養護施設で育った立川さんは奨学金で短大に進学し、アメリカの大学に留学。帰国後、知り合いだった男性と結婚した。いわゆる「でき婚」ではないといい、彼女の生い立ちを理解した上での固い絆で結ばれた関係だと思っていた。本人のブログでは、家族とのだんらんをつづったものもあったのだが…。
「男女の関係ってそんなものです。どちらが先に離婚を切り出したわけでもない」と立川さん。
「でも、自分の生きてきた過程で身についた性格なのですが、他人にひどいことができないんです。本当だったら、子供は母親の私が自分で育てたい。でも、『子供を夫や義理の両親から離れたままにする』ということが私にはひどいことのように思えて、どうしてもできない。だから、子供を保育園に預けないときは、不本意でもできるだけ夫と義理の両親に会わせるようにしているのです」
前回の取材で彼女は児童養護施設での特殊な生活実態を語ってくれた。アメリカで里親制度が浸透している現実を見て、「自分も養子にもらわれたかった!」と心の底から叫びたかったという。自分を拾ってくれなかった里親制度をなんとかして日本で広めていきたい。そこに政治生命をかけている。そう聞いた。
親から注いでもらえなかった愛情や優しさ。せめて自分は、人にそれを与える存在になりたい−。話を聞きながら、彼女の中に形成された信念をこんなふうに想像した。
結局、こういうことではないだろうか。
たとえ離婚調停中であっても、自分の夫や義理の両親には子供を会わせてあげたい。そんな彼女の優しさから出た行動が新座と練馬の二重生活だった。新座では生活実態が薄いものになり、選管は選挙のルールとして彼女の二重生活を認めなかった。
彼女の通院の時間が迫っていたため、多くは聞けなかったが、こんなふうに感じた。
最後に、2000票以上入れてくれた有権者への思いを尋ねた。
「市民からこうして訴えられたということは、自分の政治活動を分かってもらうだけの努力が足りなかったということ。でも私、ここで政治家を本気でやると決めたんです。タレント事務所に所属はしていますが、本職は政治家。その情熱をこれからも伝えていきたいと思います」
彼女に残された道は
彼女は市選管の決定を不服として、県選管に審査を申し立てる予定だ。県選管は審査を行い、60日以内に結論を出すが、さらに不服があれば、高裁に県選管を相手取り決定無効の訴訟を起こすことができる。
この間、長ければ夏頃までは市議としての立場は変わらない。彼女に残された道は、決して消化試合のように過ごすことなく、市民に認められるまで、今まで以上に政治活動に専念して、地域をよくするために奔走し続けることではないか。
精いっぱい、力いっぱいやった後なら、たとえ「当選無効」が確定したとしても、彼女に与えられた「美しすぎる市議」としての称号が輝きを失うことなく、捲土(けんど)重来を期することもあり得るだろう。
〜〜引用終わり〜〜
法律問題じたいはものすごく単純なものです。地方自治体の居住実態については地方自治体の自治の担い手を生活実態のない人たちに任せることになってはいけないということでしょうが、それではその基準がガスの契約をしているかどうか、電気や水道の使用量や料金の多寡という外形的な基準だけでは決められません。多様な仕事がありますからその生活実態も様々でしょう。
新座市の選挙管理委員会がどのような構成かわかりませんが(名古屋市の場合、川村たかし市長による市議会リコール不成立を主導したのが市議会OBが主導する選挙管理委員会でした)既得権益を守ろうとする意図がないとは言えないような気がします。
さて、この女性が児童養護施設で育ち頑張って学歴をつけ結婚し子どもをもうけたが離婚しなければならないという体験をもっていることをこの記事で初めて知りました。同時にそのような現場体験をされている方にはぜひ地方自治体の児童施策を充実させてほしいと思います。
今中央でも地方でも従来の演繹的な手法で行われる仕組みづくりなどあまり意味がありません。20年も30年も昔なら過去にこういうことがあったので同じような方法の仕組みを考えれば済んだかもしれませんが、今生起している問題は過去の繰り返しではありません。
そんなときに役立つのが現場の体験です。現場を知らない人たちは往々にして観念の妄想で仕組み作りを行います。その典型は中央省庁の官僚ですが、しかも彼らは問題解決の仕組みを作るフリをして自分たちの既得権益を拡大しようとする動機の不純があります。
法律や条例で仕組みを作るだけではなく実際にすぐに問題解決に動けるような予算とスケジュールを作る必要があるのにそれはしません。会社でこんな中途半端なことをしているなら上司から「バカ、明日から出社しなくていい」と言われるのが関の山でしょう。
仕組みだけではなく予算とスケジュールを決めて問題解決のために実行するには、現場でどのような問題が起きるか、という想像力が欠かせません。そここそが一番求められるところです。現場で何を感じるか、何を考えるか、です。
この女性が持っている考え方や政策を知りませんが、体験を隠すことなくあからさまに語る姿勢には共感します。ぜひ、市議会議員として頑張ってほしいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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