2009年3月2日 月曜日
〜〜朝日引用〜〜
公的年金(厚生年金、国民年金)の積立金の市場運用で、昨年10〜12月(08年度第3四半期)に5兆7398億円の損失が生じたと、年金積立金管理運用独立行政法人が27日発表した。損失額は過去最大。四半期としての収益率(運用利回り)はマイナス6.09%と、過去2番目の低さだった。
四半期別の運用利回りでは、ITバブルの崩壊や米国同時多発テロの時期と重なる01年7〜9月期のマイナス7.84%に次ぐ。08年7〜9月も4兆円超の損失が出ており、今年度(12月まで)の運用損は8兆6738億円、運用利回りもマイナス9.13%となっている。
厚生労働省は23日に公表した年金財政の長期見通し(財政検証)で、経済は長期的には回復するとして、16年度以降の平均運用利回りを年4.1%と設定。09年度2.2兆円、10年度は2.7兆円の運用収入を見込んでいる。
運用成績が想定を下回り続ければ、将来的に年金額に影響が出る。長期の運用利回りが0.5%下がると年金の最終的な水準は約2ポイント低下し、2040年ごろには政府が約束した「現役世代の5割」を割り込む見通しだ。
昨年12月末時点での運用資産額は90兆4349億円。運用先は、国内債券と外国債券を合わせて約8割で、国内株と外国株で約2割を占める。運用利回りは、国内債券を除いていずれもマイナスで、国内株式がマイナス21.11%、外国株がマイナス34.05%などだった。
03〜07年度の積立金の平均運用利回りは、市場運用分で5.70%と目標の3.2%を2.5ポイント上回った。07年度末時点で10.3兆円の運用益があったが、08年12月には1.7兆円弱に減った。
運用先の構成は5年に1度見直されており、次回は10年4月。今回の「100年に1度」とされる経済危機でも厚生労働省は「年金積立金は長期的な視点で運用することになっており、目の前の運用結果で判断すべきではない」と説明。管理運用独法も、ただちに構成割合を大きく見直すことには否定的だ。
市場運用以外を含めた積立金の総額は、07年度末時点で171.1兆円。
〜〜引用終わり〜〜

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