2013年3月26日 火曜日
昨日の中日新聞夕刊でノーベル賞理化学研究所理事長野依良治教授は次のように喝破しています。
科学の創造に方程式はない。大発見は論理の積み重ねだけでは困難で、意図を超えて別の研究から突然生まれることが多い。不確実性こそが心の拠り所と感じる。(中略)(創造のためには)何より自学自習、過度な規律や教化は鋭い感覚の育成を損なう。権力や体制も保守的意識をうながす。
「家元制度」ではなく、非正統や前衛、異端を許容しなければならない。哲学軽視、効率偏重の競争環境ではなく、寛容が創造性を育むことは間違いない。
名古屋が生んだ大科学者には、生活の糧や名利栄達を求めない献身があった。(後略)

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