2015年1月20日(火曜日)
人間社会というのは、いつも足りない資源をどう配分するかでアタマを使ってきました。日本では少ない資源を配分するに際して、優先順位をつけて順位の高いものから順番に満たしていくことが行われてきました。
講や無尽や入会権(いりあいけん)などはその例だと思います。
集落の人々が小口資金を出し合いながら、必要な人に貸し付けたり、お伊勢さんなどへのお参りに優先的に行く権利を与えたりするのが講や無尽です。入会権は共同の森林から材木を伐採する権利であり、新築する必要性の高い家が優先して伐採する権利を得ます。

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