昭和58年の操業開始から工場を陰で支えてきた重要な設備が
誰に知られる事もなく、今その役目を終えようとしている。
我部署では工場で使用するエネルギーの安定供給業務も担う。
電力・燃料・蒸気・ガス・上水・工業用水。。。
何れも工場の操業を継続する上で欠く事の出来ないものなのだが、長い歴史の中で唯一色々な変貌を遂げてきたのが、熱源として用いられている「蒸気」である。
他のエネルギー源は外部から供給されるのみだが、唯一工場内で生産しているのが「蒸気」であり、その蒸気を作っているのがボイラー設備である。
工場操業時から毎日稼動していた大型ボイラーは、時代の変化から完全自動化された小型ボイラーに世代交代し、更に平成7年に隣接する工場の余剰蒸気を購入する事になってからは、1年間で僅か数日運転する程度にまで稼働率は落ちていた。
そんな大型ボイラーだが、今年度の小型ボイラーの増設によって
いよいよその役目を終える事になる。
その大きな巨体が、当時運転方法を付きっ切りで教えてくれた堅物な大先輩と重複して見え、何とも言えぬ寂しさを感じてしまう。
おつかれさま。。。