「小職は充電中といった状況で
刺激のないつまらない毎日を過ごしてます」
工場建設当初からつい先日まで、長期に渡り熱い時間を共有し、数々の交渉事を通じて互いの知識や力量を理解しあった良き戦友から、何だか元気のないメールが届く。
その分野のプロであり数百人規模の講演を行う程の彼は、事ある毎に自分たちの事を羨ましがっていた。それは、前人未踏の手法であったりスケールであったり、プロであるからこそ、この事業の可能性を最後まで自身の目で見届けたいという気持ちなのだと思う。
彼が別れの際に言っていた。
あなたが他の技術者と違うのは、口先だけの技術者ではない事。人がやらなければ自分でなんでもやってしまうから、発する言葉に重みがある…と。次のステージに向けての励ましになっている事は言うまでもない…