さて。
好きとか、嫌いとか、最初に言い出したのは誰なんでしょうか?
ぼくの言うことは理解不能でも、音源を聴けばその「おかしみ」を多少は理解してもらえることかと思うんですが、なかなか入手困難で聴けないものもありますね。
そんなこんなで今回紹介するレコードは、
パワーポップな青春を駆け抜けてゆく(かけぬけてゆく〜)Kaoticのぽっぷんメモリア〜ルに永遠に刻まれる一品でおじゃる!
しかしなかなかこれを聴くことは困難だ。
なので、いつかこちらをごらんになっているぽっぷんな皆様にこの感動をおすそわけできるよう努力します。
まずこのレコードを紹介する前に、ぼくの話を聞いてくれ。笑いとばしてもいいから。
パワーポップってなんなのか?(もうええって)
という問いに、ぼくは意外な返答をしよう!4.5cm幅の赤いボーダーのタイトな長袖シャツだ!(ムラサキも可だが、袖は黒くないといけん。)
むかし、FLASHCUBESというアメリカはNYのシラキュースという街から時空を越えてはるばる日本にやってきたグループをぽっぷん気分で観に行った時に、ショウが終わったあと、興奮しうかれ気分でdancingしたため汗だくになってしまった姿で、バックステージへCDにサインを求めに行ったとき、ベースを弾いていたGARYというナイス・ガイに、「オメェ、そのシャツ、フィル・セイモアみたいだな!クールじゃないか!パーポップシャーツだ!」と言われ「RAVE ON♪」とサラリとサインしてくれ、ただのCDが宝物に変わったっつーステキな想い出があります。
それよりも彼らに会えたのがうれしくて、シューズの日本盤シングル「トゥモローナイト」ぽっぷん気分であげましたら、非常にゴキゲンで、
その笑顔を思い出しつつ帰った際、
彼らの20数年前にリリースされたオリジナルのシングル盤(会場で買った)ライナーを見てみましたら彼のフェイバリット・シングルの欄にまさしくシューズの「トゥモローナイト」が記載してあり、出来杉英才な偶然の一致にひっくり返りました!
ハナシが清水ヨコミチに逸れてしまいまったが、フィル・セイモアというひとのキャリアについては勝手にWebで検索!(ださ)してくりりゃわかります。
このひとの音楽は一聴すっと、メロウなロック。といった風情なんですが、違うんだ。パワーポップなんだ!
フィル・セイモアの、あたたかいんだが、時おり見せる魂を絞り出すような熱きシャウト!を聴いた時にぼくは人生において何が重要なのかをいつも確認するわけですが、今回は残念ながらセイモア氏の話題に行数をさけないため、例のブツについてハナシをしたいと思います。
今回の一品。
羽賀健二さん/朝陽のセイリング(Precious to me)
上記のフィル・セイモア先生の「アメリカン・ラブソング」日本語カバーです。
まず、はじまりは数年前に東京の某所で、「ダイナマイト・パーティ」という、80年代泡沫アイドルがすげーぞ!爆音でパワーポップと共に聴こう!つーイキオイでやってしまった凄まじいぽっぷんロール祭りの、主催者から祭りを計画している時に聞きました。
前夜ラズベリーズの日本語カバー(今ビ)を聴いてひっくり返った彼が言った、凄まじいひとことで、ぼくの心臓は裏返った。
「フィル・セイモアの、日本語カバーがあるらしいんだよぉー。」
「うげっ!?まじか?信じられません!!!」
と、吉祥寺のカメラマンのようなサケビ声をあげたかどうかは知らないが、本気で信じられなかった。
しかもよ、それが軽薄軟派野郎の代名詞「ハガケン」だとはよ!!!
それはもう、探した探した。血眼の意味を身体で知るくらいに!
ハッキリ言って、売ってません。どこにも!
しかし奇跡は起きるよ何度でも!
それはあった。いつものところに。
まず、最初はポリスターというレコード会社の店頭サンプル用レコード、オモテ面は伊藤銀次さんの「BABY BLUE」のサンプルになっており、こちらが目的でターミナルから引き抜いたんですが、その裏に爆弾が隠されていたんです。
購入してレコードを見ていたら、「あれ、羽賀健二入ってる。え、あれ、え!えぇぇぇぇぇぇぇええ〜〜!!」
というわけで。
で、その祭りに持参し、爆音で流しました。
数人びっくりしたくらいだったですけど!!
シングル盤はその2週間後くらいにイキツケの店の箱で抜きました。
彼がこの曲をカバーしたのは会社が同じだったからだと推測されますが、バックがワイルドワンズで、原曲とは風情が変わってしまっているものの、良い曲に変わりありません。
ワイルドワンズ絡みってことで入手困難のようですが、これより聴いたほうがよいレコードはたくさんあります。
こういう珍盤は楽しいですが、
こういうのばっかになっちゃいけない。
と心に決めながら音楽を聴く毎日でっす!


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