ま、何でもいいんですけどね。
よく勘違いされますが、パワーポップって、音楽のジャンルではないんです。
パワーポップっていうのは表現であって、音楽に垣根をつくって閉じ込めておくものではないんです。
ノーザン・ソウルとか、モッズ、R&B、Hip Hop、クラブミュージック、テクノや演歌、フォーク。
これはきっとジャンルでしょう。
重ねて言いますがパワーポップはジャンルではない。
そうぼくは思ってるので、えーかげんに見えてじつはパワーポップって言葉を使う時、推敲に推敲を重ねてます!
でも意外とテキトーかも。
ま、それは置いといて、この曲をアメリカのパワーポップのことを何も知らずに聴いた時はぶったまげました!
最近MODERN MINDSという、カナダで1980年頃に一枚だけ7インチシングルを自主で発表し消滅したグループの、未発表音源もりだくさんCDが、いろんな人の力で日本のBASEというパンク・レーベルから公式に発売されましたが、
この世界に誇れる大事業の影の主役・神戸のかの字さんから昔、お好みカセットテープをもらい、
その1曲目がこれでした。
The Secrets* It's your heart tonight.
他にはBob BelandやTweeds、4out of 5doctors、screentestやsweatなんかも…。そして奇跡のELECTRAFIVEなども収録されており、テープのびるのがもったいないのでMDに落として常に聴いてました。
以前の日記にも書きましたが、そのテープの中でもこの曲がすごく好きで。
好きさ余ってタイタン・サンプラーの裏ジャケのデンワに乗っかってるバッヂに衝撃をうけて、自作のバッヂをつくってしまったくらい。
聴いたことあるひとならわかると思いますが、
これ、パワーポップという音楽の定義とか関係なく、ささくれたココロに深くしみわたる、
明日を捜しに夜をクルマでとばす男たちの聴くうたでしょう!
ロックを研究しているひとたちや、
何かわからないことがあることに不安を感じて、かといって冒険をせず、
他人の意見に迎合し、わかりやすい定義を求めてイイ気になり理解したように見せたがるひとたちは、
「パワーポップの定義・ビートルズやビーチボーイズのハーモニーに、ザ・フーやスモールフェイセズのようなパワフルなロック感の楽曲」
とか口を揃えていうのでしょう?ケッ。バカが。
はっきり言おう。
それは違う。
それがパワーポップってなるなら、このSecretsのこの曲はその定義にあてはまらない。
有名な桃色のパワーポップ本ありますが、あれに掲載されていたMichael Gathrie Bandというグループのレコード紹介にはびっくりしました。
あ、パワーポップわかってねぇな〜!と。
Q・「じゃあ何がパワーポップなのか?」
A・「そんなの自分で考えて見つけろバカ!」
わっはっは。ムセキニンですみません。
ま、ぼくの言うことなんて真剣にうけとめるひと、そないにいないと思いますが。
ぼくの答えを言わないのは卑怯なので、じゃあぼくの定義を。
「優しさの中に強さを感じる。
その強さの中には弱さも感じる。
でも弱いようで強い。」
「歌詞はホレたハレたじゃなくってもなんだってもいい。
音楽はビートとメロディ、そしてキラメキ!」
胸キュンとか安易なコトバはぼくは死んでも使わないぜ!


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