パワーポップってなんだ?(またか)
「ラズベリーズ!」
という一部のひとからの熱い声が聞こえてきた気がしたので、とうとうこれを紹介しなくてはいけませんな。
てわけで、今回の一品はぼくが「歌謡曲なめたらあっかっん〜」とやっぱり思った、
ザ・ビーツのラズベリーズ日本語カバー、今夜だけビーウィズユー(I Wanna Be With You )です!パチパチ。
ぼくがこの曲の存在を知ったのは、パワーポップというものがぼくの友人たちの間で話題の中心になっていた(まー今もやけど)2000年の忘れられない熱い夏。あなたは何をしていたでしょう?
スイングガールズのイモ女子高校生が「ジャズやるべ〜」ゆうてリサイクルショップからサックスを買ってきて「メイクハーマイン」やったのと同じイキオイなんかどうかは知らんが、どちらかといえば早いハナシ違うが、
それまで時計仕掛けのドゥルーグなイメーヂでスペシャルドューティーズのカバーやらやっとったローカルパンクスが解散し、
その残党がある日アンダートーンズやフレッシィーズなど聴いて「パワーポップやるで〜」と言いつつ結成したバンドが夏にロニーメイヤーの曲から題をつけた「夏を待てない」という名のイベントを姫路で開催した時、
この「今夜だけビーウィズユー」が移動の車中で流れた。
キラキラしたイントロにあの衝撃の歌詞。
「Rollin` the High Way〜♪ さよなら〜は言わせない!」
「ドッゲェー!なんやこれ!!」
と荒木的なサケビで驚きを隠せないおれ。
「ラズベリーズのFC限定CDに入ってんねん。ヴィンス・ニールのトゥナイトもあるで。未発表音源やで。パポプ!」
もう探した探した!
ある日とあるバンドのベースのひとのお家に遊び行ったとき、
「Kaoticこれ知ってるけ〜」と、モダンマインズのオリヂepをはじめて見た興奮さめやまないうちにこのビーツのシングルを見せてもらった。
「うわぁ実物や!」
しかしひどいジャケだ。そのひとの情報曰く、「サンプル盤しかないらしい」
ゆう事ですが、ぼくのはレギュラー盤だよ。ジャネットやロッキーズと同じレーベルだよ。
裏面はその時聴いた時は「ダルいな」思ったんですけど、今はオモテ面より好きさ好きさ好きさ!
如何なる経緯でこうなったのかはもはや見当つきませんが、prodが伊藤銀次センセということで、あのひとがパワーポップいうコトバを知っていたかどうかは知らないが、
こないなスゲーぽっぷん塩化ビニールを放出してくれた偉業に拍手喝采すべき!
銀次センセのことはまた後に特集しますが、このひとはパワーポップって何かって、ワカってるひとだと思う。
しかし月光仮面ではないが、誰なんでしょう。ハヤテのようにレコード出して、ハヤテのように解散しただろうから、
当時エエ歳だったひとですら知らないだろうな。
活動していたグループなのかですら怪しい。誰か有名なひとたちがやってるのかな。トッドラングレンのユートピアみたく。
ちなみに画像にあります「気分はグルービー」、これがファーストシングルだ。
ジャケそのまんまのビートリックなカンジでこちらもよろしおすえ。
昔日本に「レモンドッグ」という硬派な時代のビートルズの精神(音楽やないで。ビートルズのロックン精神。)を持ったグループがおりましたが、世に初期ビートルズを匂わすグループ数あれど、レモンドッグくらい歌謡曲離れしてしっかりしたグループはなかったろう。
ハナシはそれたが、このレコードのリリースは1982年。
日本のパワーポップカバー、名盤はまだありますが、次回は羽賀健二さんのぽっぷんレコードを紹介しましょう。
覚悟せよ!


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