「蛭子能収コレクション・地獄編
地獄を見た男」
を読みました。
滅多に漫画は読まないぼくですが、この漫画にはひさしぶりにやられました。
それまでテレビに出てるのんを観てても何とも思わなかったのですが、(変わった漫画描くひとだってのは知ってたけど)
この漫画にある蛭子さんの世界はすごい。
「不条理漫画」とか、「ヘタウマ」とか言われているけど、
「関係ないわよ!」
むしろ、こういうのがほんとうに「うまい」ってことだろ。
すげーと思ったのは「地獄のサラリーマン」
たったひとコマでこの狂った世界に戦慄した。
西武線沿線に住むサラリーマン。
新所沢駅にまるで虫がウジャウジャと群がるが如く蠢く無表情のサラリーマン(全員同じ顔!)。これはまさしくその地獄のサラリーマンの世界。
横で人形みたいに佇んでる新聞売るおばはん。
たい焼きの屋台。
出張で関東行った時に、
西武線沿線の駅の機器を設置しに新所沢行ったことありますが、たしかこんな雰囲気だった。
他の作品もぼくの心の暗いところに強烈に反応します。
1980年から86年までの作品なんですが、絵がもう凄まじく良いです。
ひっくり返ったのは「才能地獄」というハナシ。
才能に溢れに溢れまくった業界野郎を、その才能を妬んだタクの運ちゃんが意味不明な世界に無理矢理連れてゆくってのとか。もう狂ってる。
、えびすって、ヒルの子って書くんですね。


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