素敵なメロディーは天国から急に降ってくる。
皆、じつは脳の中で、だれも聴いたことのない、渡来宏明さんではないが、ヒミツのメロディーを奏でているんだ。
風呂入った時に鼻歌で、
仕事の休憩に珈琲のみながら、
春に楡の木にとまり、愛をささやく小鳥のように道を歩き、ペッパーミント色のそよ風をおこすヤング・カップル(彼女はユッコ似)をみたら浮かんできたり、
愛した彼女から突然理不尽な別れを告げられ、パッと背景が変わりホリゾントに貼られた銀紙がキラキラ光って、ふたりが影になって「じつはおれは宇宙人なんだ」と告白するくらい気が動転してしまうくらいショックな時を、経験した時に浮かんだり、
そんなひとのココロのずっと奥の、
涙がやってくるところより少し奥を少し右にはいった、タバコ屋の向かいのところのほうからうまれる「メロディー」なんていうものって、冷静になってよく考えたら「魔法」としか言いようのないもの。
ぼくは今まで、そのような「メロディー」を何曲かバンドで演奏し、カタチにしてみようと試みて、作詞作曲しましたけれど、中途半端なまま、曲が迷子になったまま。
本題。
今日、紹介するのはSQUARESという、イギリスはLeedsという地方にある街で70年代に存在していたグループ。
このグループの奏でる音楽には確実に、ぜったい解けない魔法がかかっている。
NO FEARという曲を、ぼくは8年前にPower Pearlsの1発目で聴いた。
ゴリゴリの演奏に、まるですこし青みがかった透明のグラスが割れた破片がキラキラと輝いているような、澄んだメロディー。
なんなんだろう、この世界は、と、驚きを隠せなかった!
それからすぐに、大阪でそのレコードを5000円くらいで見つけた。
しかし、なぜかその時におれは買わなかったんだ!!!!!
あとで死ぬほど探す日々に、時間と金を費やすことになりました。
そうなってもおかしくないくらい素晴らしいメロディーなんですよね!
あまり人気はないみたいだけれども、ぼくのとても好きなグループが、そんなSQUARESなんです。
で、最近高円寺にすむ、パブロックにやられてしまっている友人に手伝ってもらってこのpower pearlsに収録されているAirebeat(自主レーベル)盤を手にいれることができました。
ブツをうけとり、ライブハウスへ向かう前に寄った立ち呑み屋で中身を見た。
「うぉ〜!きました!しかし、コレ何か入ってるね。なんだ?」
!!!!
なんと!当時のオリヂ・ステッカーが中に封印されていたのだ!!
友人もこれには驚き、「返して!」と、意味のわからないこと言ってましたが、そこで譲らずに持って帰った。
これは家宝決定!だ。
そんなハナシはともかく、このグループの持つ透き通るメロディーとロックンロール精神は素晴らしいんですよ!
なんせ全曲、捨て曲がないのだ!!
NO FEAR c/w Nobodys fool(邦題・悲しみなんて怖くない/恋のバカ野郎)がファースト。
STOP BEING A BOY c/w This is Airebeat(邦題・少年時代/俺達のエア・ビート)が、セカンド。
BUDDY HOLLY c/w I May be bitter(邦題・バディ・ホリーは最高さ!/俺にかまうな)がサードで、こちらもAIREBEAT盤あります!
あとSIREというラモーンズやデッドボーイズ所属のレーベルの銀色のコンピに、MAGIC LOVE(邦題・恋の魔法使い)という、タイトルに偽りなき、スペシャル音源収録されています。(それのみ持ってない)
最近SQUARESのバディ・ホリー、HYPEというレーベルの盤をやっとこ安くで発見し、ぽっぷんローラーのお力を借りて入手(Ta!)しましたが、これには凄まじいものがついていた!
なんと、この盤をリリースした記念に製作していたであろう手鏡!!!!!
これはぶったまげる。ぼくはバンドのオリジナル・グッズはあまり持ってませんが、(バッヂは少し)
こいつには度肝抜かれた。
バディホリーという盤をリリースし、自身の名を刻みこんだ鏡を製作するなんて、粋だなSQUARES!
メロディーが魔法なら、きっと歌詞は、呪文に違いない。
聴かせたい、俺のヒミツのメロディーをあの娘にも!!
などと、強引にしめて、熱があがって風邪が悪化する前に寝る。
ACTIONはまた次回!!


0