ブルーハーツのひとが言っている意味とは違うけれども、ぼく、パンクロックがすきだ。
優しくなくても好きだ。
ぼくは田舎に住んでいるので見掛けないですけど、
たまに用事で都会などに行き、街に歩く若いステキな若者たちの纏うおべべを見ると、
NaNaとか読んでパンクのファッションを参考にしたような感じの方はたくさんおられるが、音楽にそこまで興味があるようには見えないような方々ばかりだ。
そないなマンガ買う金あったらアンダートーンズ買って聴きなさい!楽しいよ!と、ぼくは娘に言うだろう。おらんけど。
パンクはアティチュードや!と、どうも昔から言われているようですが、音楽ありき!とぼくは思う次第です。
しかし、アティチュードが音楽にストレートにあらわれるとなればいよいよ気は抜けない。
そんな真実をぼくは知っているので、他の音楽はどーだってよいが、パンクにはちとうるさい。(詳しいわけじゃなく、好き嫌いがはげしいという意味です)
パワーポップもそうだけれど、そうとしか言えない、っていうものって確実に存在する。
KNOCKSはパンクだ。
世の中、曖昧模糊とした、そのコトバの響き(口に出して言ってみろよ、あいまいもこ☆)のような、ネトネトグネグネした腐った人間のイヤなものが渦巻いているんだけれど、そこに音楽でパンチ穴をピシッと空けて吹き抜けをつくって息苦しさを軽くしてくれる喘息持ちのぼくには「吸入器」のような存在がThe KNOCKSという東京のグループ(おれバンドってことばがなんかダサくて嫌いやねんグループのがマシやわ)だ。
The KNOCKSの好きなところ。
問答無用な音楽をやっているところ。
幸いぼくは彼らと面識があるので、一緒に酒を飲んだりしたこともありますが、彼らと一緒にいると安心するんだ。なぜだろうか。
世の中、癒しを求めて様々なユルいものをひとは求めるが、気をつけろよ。それは罠だ。
てめぇら、癒されてヘラヘラ笑ってばっかいたらメクラになるぜ!
ギターの弦を、1弦(いちばん細い弦だ)のテンションを、上げて上げて上げて、あッ!切れる!
というような音楽をやっているのがThe KNOCKSなのである。
KNOCKSを観たことも聴いたことも知らなくてももちろん、断然、生きてゆけるけど、
おれからしたらそんなもん死んでるのと同じだ。


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