子供の頃、観たり聴いたりして良いなって思ったりしたものは、強〜烈に記憶に残っていますよね!
ぼくは1978年3月5日に大阪は築港の船員保険病院で生を受け、いろいろあり兵庫県伊丹で幼稚園時代を過ごしたのち、小学校に入学するタイミングで滋賀県に移り住むようになりましたが、
アタマのやーらかいこどもの時に、3人いる兄の強烈なアイデンとかティティーの影響を受けて、良くも悪くも、今の人格の基礎ができやがりました。
洋楽のロックを聴くきっかけは、オタクなハナシになるのですが、
新世紀エヴァンゲリオンちゅーアニメの大ヒットで一躍時のひととなった、庵野(肉が嫌い)秀明さんという、すげーひとがいまして、
そのひとと仲間たちが、
ゼネラル・プロダクツ(通称ゼネプロ)ちゅーグループを大学時代に遊び半分でやっていました。
そんで、80年代頭に大阪のSF大会が開催されたときにオープニングアニメを上映するってんで製作したもののひとつ、「DAICON FILMオープニングアニメーションW」が世に出たのが1984年。
そのヴィデオが、とあるルートを経て兄の手に渡り、狭い部屋で兄弟四人で観たのですが、そん時にはまだガキんちょだったぼくも、それを観た記憶は強〜烈におぼえています。(小学1年生だった)
イメージガール的なバニーガールの女の子(そんな名前なんです)が、西洋の剣の上にちょん、と乗り、サーフィンを楽しむように軽やかに空をしゅん、と駆け巡る、
バルキリーが放つミサイルが板野サーカス的な動きをみせ、それを女の子がふわり、ひらりとかわす。
それ以降も様々な作品の様々なキャラクターが登場し、ただひたすら圧倒されます。
死んだ土地を彼女が飛べば、駆け抜けた風と、起こる衝撃波が木々をよみがえらせる。
(そのシーンをええ歳なって観た時には泪すらこぼしました)
ひっくり返るのが、その完璧な映像のうしろで流れるうたは、なんとELOのTWILIGHTなんですよ!!
これを聴いて、兄は洋楽のロックに目覚めたんだと聞きました。
特撮、アニメ、SF、ロックそんな濃すぎる数分間の情報の渦におかしくなりそうになりました。
しかしあの映像作品としても弩級のクオリティ。そこにいた兄弟の価値観はひっくり返り、決定されました。
YTにもあるので今や容易に観ることができますが、ぼくがええ歳なってこれのヴィデオを血眼になり探した時には、四万円くらいで取引きされていた、貴重なものです。
ま、前置きにしては熱すぎるオタクなハナシはそれくらいにして。
今回紹介しますレコード「らんぽう」、これは500パー「アレ」なんすが、見ての通り、「アニメソング」なんすわ!
オモテは、キャッツアイのデリンジャー(初期の主題歌)的、キラウラのセンチメタル的でもある、テクノ歌謡なんすが、問題は裏にあるんだよ!
その題名は「気まぐれムーンライト」
とうとうコイツを紹介する時が来ましたね!
この素晴らしく、素晴らしい曲を編み出したのは、東郷(ケンメリ)昌和さんという、元バズ(コックスではない)、YMOの高橋(音楽殺人)ユキヒロさんと一緒にやっていた、バタ臭い顔の(おっと失礼)方なんですよ。
なぜぼくがそれを知ってるかというと、
冒頭の話に戻りますが、
小学校低学年の頃に兄が必死に録音していたアニメの生録(テレビの前にラジカセを置き、録音すっていう、あまずっぱい録音方式)カセットに、80年代の素晴らしきアニメ主題歌が、これでもかとばかりに収録されておりました。
その中でもひときわまばゆく光り輝いていたのがこの曲だったんです。
ええ歳になって、パワーポップを聴きに聴き捲り、日本の歌謡曲に手を出した時にこれを改めて聴き返し、
「わわわ、これはヤバいパワ(以下略)!!」
となり、レコード探しても探しても出てこないわ、インターネットで調べてみると、未CD化だっちゅーのでプレミアがつき、その筋(?)の方も血眼って探しちゃってるということだった。
しかし数年前のある日、神戸の南京街を調査しに行った時に、ザ・ビーツの「今夜だけビーウィジュー」やオーシャンパラダイス(ホミタイ・ベイベ!)とともに発見し、原盤をはじめて聴ける喜びに打ち震えたのですが、帰ってレコードに針を落としましたら、
「音の、宝石箱や〜」
とは言いませんが、シアワセなキモチになりましたよ?
しかしこの曲はほんますごいな。
イントロ、「ジャカジャー」
この時点で吸い込まれる!
そんで、ロネッティーなビーマイビートにピコピコ音が絡み、イントロ第二部ではギブソン・レスポール(予測)の甘〜いギー音!
うたがもうさいこー。
「今夜はMystery night 目が離せない・ナイ・Tonight!」
うまいねどうも!
YTにもなく、皆様に聴かせてあげられないのがモドカシス!ですが(ニセしょこたん語)
もしもあなたが友達と一緒にレコード屋さん行ったときに見つけたら、
身体全体を駆使して、百人一首の達人のひとより早く、抜くことを切に願い、眠ることとす。ぐー。


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