ウォール・オブ・サウンド(音壁)ってー音楽の表現があるらしい。
ぼくは無知無恥野郎なので突っ込んだことは知らないですが、
PHIL SPECTORちうアメリカのひとが1960年代に発明した、
録音に録音を重ねてつくられたやたらとぶ厚いコーラスや楽器の音色を反映させた3分以内ポップスだ、ちゅーくらいの認識。
ぼくの大好きなラモーンズやビートルズも、
PHIL SPECTORがプロデュースしたアルバムを製作してるんですね。
ぼくの好きな大瀧詠一さんは、中学生の頃(リアルタイム)からPHIL SPECTORがとても大好きだったらしく、
日本で発売されたCDのライナーを変名で書いたり、
評伝を監修されたりしています。
80年代に大ヒットした、「君は天然色」を含むアルバム(通称ロンバケ)が爆売れしたので有名ですが、
それがなかったら、きっと知る人ぞ知るひとだったのでしょうね。
ぼくは70年代に、
郊外の初夏のそよ風のごとき感触のうつくしい曲をつくっていた、大瀧さんが好きです。
さて。
キルドバイアイドル推薦、ウォール・オブ・サウンド歌謡曲は、
岡崎友紀さんのドゥーユーリメンバーミー、同じく岡崎友紀さんのYou Make Me Happy.パティ足利さんの「想い出のサマードリーム」、
森下恵理さんの「ヘイ!ベイビー」オレンジシスターズKIDSプロモ盤収録の「My Lovely Boy」
時代は飛びますが、森高千里さんのラッキー7収録の大・大・大・名曲「I LOVE YOU」など。
ほかにもアイドル曲でウォール・オブ・サウンド歌謡に入るのは、
大西結花さんの「好きにして」や、岡田有希子さんの「リトル・プリンセス」、
キララとウララの「多感期のフラミンゴ」、原めぐみさんの「見つめあう恋」のシングル、
ポピンズの「妖精ポピンズ」などなどあります。
皆が大好きな、三遊亭円丈さんの、「恋のホワンホワン」も、ウォール・オブ・サウンド歌謡ですね!
日本の歌謡曲でウォール・オブ・サウンドを意識してやりはじめたのは、きっと大瀧さん。サイダーのCMあたりが最初なのでしょうか?
本題。
「悲しきウェザーガール」を知ったのは、5年前くらいに泡沫アイドルに興味を持ち、
ネットでジャケを見たときに、レインボーシスターズの横にある「的中率100%」に衝撃をうけ、気にしていましたが、
楽曲を聴いたのは試聴機にて。
80年代当時のアイドルのデビュー盤が収録されまくっと〜る「ファーストキッス」ちゅーCDを試聴したとき、
楽曲はキラキラ・ドッカーン!と素晴らしいのに対し、あまりにうたがヘタクソでぶったまげました!
そうして、zoukyさんがやっているブログ、「スーパーポップ宣言!」で、彼女たちの記事を見て、さらにぶったまげ〜!
あの盤を買った3年前のことはよ〜くおぼえています。
休日に行ったマンガ喫茶でネットに接続し、探しに探した上に見つけて数百円でスコッチ・君はナチュラルと共に発見し、
当時住込みしていた旅館の狭い寮に届いたその塩化盤に針をそっ、と落とし、ちいさいヘッドフォンで聴きました。
ざぁぁあ〜、と雨が降り、ドカーン!と雷が鳴る。まるでUK`79.ARSSからリリースされたEXCELの7インチ盤If It Rainの一発目みたいでわないか!
ドットドッ・タン!と、ビーマイ・ビートから、80年代日本の音壁がなり響き、気象に関する報道をされている娘さんたちが、「雨よりも、晴れが好き!Kiss Me悲しき、ウェザガール・ウェザーガール!」と歌います。
こんなに素晴らしい曲が当時、天気予報のうしろで流れてたかと思うと、当時青春を過ごしたひとたちがちょっとだけうらやましく思う、
バブル直撃世代のかおてぃっく・秋の夜長どした!


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