前回「神聖かまってちゃん」というバンドをとりあげ、ずーっとずーっと聴いたり、彼らに関する情報を集めたり、動画を見たり音楽を聴いたりして、自分なりの考えに行き着いたんで、ちょっくらそれを書いたりしてみようと思います。
こないだの「ロックンロールは鳴り止まないっ」に関して、この曲を最初聴いたときはヒジョーに衝撃的でした。何も予備知識がなく見たからかも知れませんが。
郊外に住む何の変哲もない少年がロックに目覚めギターを手にするという、たったそれだけの曲なんですが、YTのコメントなどで皆がこうも感動しているのはそこにブチ込まれた「ロックンロールは永久に不滅です!」とゆー長島(チョーさん)茂雄バリのメッセージと、「最近の曲はクソばかり」という人々に対しての「おれはやってやるゼ」という中指突き立て宣戦布告にあるんじゃなかろうかとぼくは感じています。
そんな彼らにまんまとしてやられ、じゃあ2010年という時代、日本のロックはど〜なっとのかいな、とちらり思いPCで検索して視聴したり駅前本屋さんで雑誌立ち読みしたりして自分なりに考えたりしていますが、ついぞ神聖かまってちゃんに匹敵するようなグループには出会えなかった。(青葉市子さんという、金延幸子のようなSSWは良かったけど)←ろっくじゃねーし!!!
ちなみにぼくが神聖かまってちゃんの中でいっちゃん好きな曲はこれです。※音が非常に大きいので注意
口ずさめる様に 神聖かまってちゃん
これは嘘でもなんでもなくて、久しぶりに、音楽を聴いて魂が震えるのを感じました。なんだこのすんばらしーさわやかサワデーな曲は!!!そして、最近チマタに溢れ返っている絶賛売り出し中のロック「モドキ」のバンドよりよっぽど生々しくてすげーなと思いました。
ぼくがこの音楽に強く反応してしまったのは、自分が小学生の頃に感じたのと同じ悲しみと疎外感、何もかも放り投げて諦めてしまったかのような無気力、絶望感、「憎いあいつを殺してやりたい」というありとあらゆるネガティブが怒涛のごとく渦巻いたドス黒い狂気、しかし、の子氏の作る楽曲の中心にあるものは、言葉にするのはチンケだけれど、繊細で美しい旋律。その不思議さに共鳴し、とりつかれてしまったからかな、と自分では思います。
彼は何よりもメロディーを重視するようで、雑誌のインタビューでも「ぼくの血管にはメロディーが流れています」とも言っていた。あと、自分たちのことを「ロックバンド」とも「パンクバンド」とも言わず「ポップバンド」と呼んでたのも興味深かった。
ネット配信での奇行やツッコミどころ満載な支離滅裂とも言える発言、ロック度ゼロな見た目やグダグダのステージなどネガティブ要素が強い「神聖かまってちゃん」だけれども、まだまだ将来の可能性は未知数で、これからどういう活躍をするのか、ひそかに期待しているのであります。

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